No.123 永江 記美湖様(山内病院)後編「謙虚な気持ちを持ち続ける」

インタビュー

前編に引き続き、山内病院の永江 記美湖副院長へのインタビューをお届けいたします。

やらせていただいている心

看護理念を実践するために特に心がけていることはありますか。

永江:病院理念「謙虚な気持ちで、親切丁寧で適切な医療を行います。」については、時にはやらせていただいている、と思えないこともあります。

しかし、他の病院よりも、自分のやりたいことができる、チャンスをいただける、それが山内病院なのだと思います。

少しこの2年で慣れてしまい、謙虚な気持ちが薄れかけてきたところでした。「やらせていただいている」それをスタッフにも言って、そう思えるような勤務をしてもらっています。

 

看護補助者について教えてください。

永江:25人です。20代から60代の看護補助者が勤務し、日常生活援助のプロになってもらいたいと最初にお願いしています。

看護師の指示待ちや、言われたことだけをやるのではなく、清拭、入浴介助、一般的な介護者が行うことをお願いしています。

看護補助者会が無くなっていたので、補助者リーダー会で看護補助者の意見をまとめて、今年度はレクリエーションやイベントを企画して実行しました。

一番最近ではクリスマス会を行い、小学校のみなさんがハンドベルをして、患者さんも泣いて感動していました。

外来時間しか小学校との都合が合わなかったので、外来受診時間になりましたが、とてもキレイなハンドベルの音色を聞き、患者さんたちはご満足していただいたようです。

その患者さんの満足が看護補助者の力になり、来年度は何をするか、看護補助者は排泄介助だけではなく、離床や刺激の大切さなどを、レクリエーションなどのイベントを自分たちが企画することにより、学んでいただきました。

これからは排泄介助や体交だけではなく、本当の意味の日常生活援助者として頑張っていただきたいと思っています。

何か趣味などはありますか。

永江:トイプードルを飼っていて、私が帰ると、しっぽを振って迎えてくれます。

お休みの日がわかるようで、散歩に行こうという顔をして私をみるので、我が家には男の子しか居ないこともあり、犬にかわいい服を着せて、散歩に出かけるのが楽しみです。

看護部長からのメッセージ

永江:山内病院はとても歴史の深い古い病院です。しかし行っている看護は古いことにこだわりはなく、新しい取り組みや、新しい看護を頑張ってみんなで作ろうとしている病院です。

ぜひ一緒に頑張って、一緒にやってみたいと思う方がいましたら、ぜひ当院でご一緒に働いていただきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。

シンカナース編集部 インタビュー後記

山内病院は、神奈川県藤沢市にある90年の歴史のある地域に密着した病院です。

永江看護部長が就任してから2年。勉強会を定期的に行うことでスタッフの意識も変化してきたといいます。

様々な意見が出て「それはいいね、やってみよう」という言葉が出てくるようになったということがとても印象的でした。

永江看護部長の看護に対する強い思い、どんな状況下でも患者さんを断らない常に前向きな姿勢がスタッフの方々にも伝わっているのだなと感じました。

「それはいいね、やってみよう」。この言葉が合言葉のようになる日も近いのではないのではないでしょうか。

スタッフの方々の年齢は20代から実に70代の方までいらっしゃり、新人をみんなで育ててくれる風土が出来あがっていることからもとても温かい雰囲気を伺い知ることが出来ました。

永江看護部長、この度は素敵なお話をどうもありがとうございました。

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