No.123 永江 記美湖様(山内病院)前半「看護実習での経験が今の看護につながっている」

インタビュー

今回は山内病院の副院長、看護部長でもいらっしゃる永江 記美湖様にインタビューをさせて頂きました。

永江副院長の手腕と魅力に迫ります。

楽しいから始まった看護時代

看護師になろうと思った理由について教えて下さい。

永江:当時、看護師は白衣の天使と言われていたので、小学校6年生の頃に白衣が着たい、あの帽子が被りたいと思い、看護師を目指すようになりました。

高校生の時に、近所の病院の職業体験で足浴や手浴をして、とても楽しかったので、看護師になろうと決めました。

看護学校に入り、実習に行き、初めて自分が患者さんを受け持った時の成功体験が、今の私を作っていると思います。

そして、その成功体験で「看護って楽しい」という気持ちから、本当にこの道でやっていこうと、20代前半頃に決心しました。

 

実習中で思い出に残るようなエピソードはありますか。

永江:実習担当の看護師が、選んだ患者さんの中に気管切開カニューレを装着している拒否の多い高齢の男性がおり、私が受け持つことになりました。

最初は本当にかじられて大変でしたが、実習担当の方も許してくれていたので、実習時間以外でも時間があれば行きました。最後の方では私を信じてくれて、1対1で話すことができ、カニューレも抜かれ、その患者さんの気持ちの中にまで入っていけたと感じました。

退院の時には、実習は終わっていましたが、実習担当から連絡をいただき、会いに行き、患者さんと2人でボロボロ泣きました。

その時の実習担当の先輩方も、学生の私と向き合い、話し合い、受け入れて関わってくださいました。自分の意見を出すことができ、そのことがとても自信になり、後の自分の看護に関わっています。

どのような状況下においても患者さんを断らない

看護師になってからの経験を教えてください。

永江:最初は名古屋の病院でした。循環器そして循環器と内分泌の混合に勤務し、整形外科そして脳神経、脳神経と血液内科の混合病棟と8年間勤務しました。

その後、地元の北海道に戻り、消化器内科そして消化器外科で勤務したのち、こちらに来てから管理者になりました。

こちらの病院に来てまず何から取り組みましたか。

永江:私の看護方針の中に、「どのような状況下においても患者さんを断らない」というものがあります。治療が必要な患者さんを断らないということです。

しかし断っている時期があり、看護師の人数も増えず、治療が必要な方がいても受け入れてもらえない状況で、1年目の離職率も30%近くありましたが、入院受け入れ拒否は改善し、1年目の離職率も今年度10%(常勤者離職率5.8%)と改善しました。

今まで行うことが難しかった勉強会も師長たちが協力して、組み立て、定期的にやり続けた1年の成果が、大きなファイル4冊です。

引き続き、今年度も行う予定です。少しずつ協力者が増えてきました。

そして、「看護ケアに力を入れよう」と私が言わなくても自分たちで実践し、意見を出し合うようになりました。

最近感心したことは、私が地域包括ケアや特定保健実践者の話をすると、様々な意見を出て、師長たちが「それはいいね、やってみよう」と言ってくれたことです。離職率も本当に減り、新人たちをみんなで育ててくれる風土が出来てきました。

新人の看護師はどのようにして入職しますか。

永江:ホームページ見て来られた方などが少しずつ入職しています。

これから新棟ができ、今の病院は改築され、まずは病院の見た目がキレイになります。

看護師もこのまま今のスタイル「それはいいね、やってみよう」で、そのスタイルを崩さずにいけば、自分たちの生きがいや、やりがいにつながる楽しい病院になると思っています。

看護師の年齢層は、下は21歳から上は70代まで勤務しており、障害病棟については、60代の方が、日勤も夜勤もバリバリと仕事している元気な姿を見て、後輩たちも「私たちにも頑張らないと」と感じて、勤務しています。

ベテラン看護師が、「私たちなんて」と時々言いますが、頑張っている先輩の存在が大事なのでみんなに見せてあげてと言っています。

今、総合内科の新しい医師が入ってきて、今までになかった検査など、様々なこと新たに挑戦しています。

私も2年経って、段々と山内病院に慣れてきて見えなくなった部分もあり、指摘していただくことで、さらに医師と協力をして発展できると期待しています。原点に立ち帰り、もう一度看護部、一からではないですが、積み重ねの中のもう一歩段階を上っていきたいと思います。そんな病院を一緒に作りたいと、一緒に仕事がしたいといって口コミで看護師さんが入ってくれたらいいですね。

後編へ続く

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