方法は様々、看護師になるためのルート

コラム

看護師になりたい!と思って看護を学ぶ学校を選ぶ皆さんは、一般の大学生よりも少し早く将来の職業を選択しているとも言えます。ただ、選ぶ基準が多岐にわたる中で、皆さんはどうやって看護師になる?もしくはなったのでしょうか?

同じ医療職で国家資格が必要な医師や薬剤師はその資格を得るためのルートが一本化されています。医師も薬剤師も大学で6年間の専門教育を受けたのち国家試験の受験資格が得られますよね。一方で、看護師になるルートは多岐にわたっています。准看護師の廃止が何十年にもわたって話題に出るので、いつかは看護師になるルートも一本化?かと思っていましたが、それとは全く違う方向に動いているようです。

現状、一般の高校を卒業後、大学、短期大学、専門学校、准看護師学校からの進学コースというパターンもあれば、高校の衛生看護科と専攻科の5年一貫教育で、看護師になるというパターンもあります。准看護師も全日制か半日コースか?看護師になるための進学コースも、全日制か夜間か通信かなどとても複雑。それが良いか悪いかは別として、複雑であるというのは、看護師になろうという人も、なった人も理解していることだと思います。

そして、更に2017年から聖路加国際大学では、一般の大学を卒業した人への門戸として、大卒の資格者はプラス2年の看護教育で看護師国家試験の受験資格が得られるというコースを開始することになりました。「看護教育3年以上」という履修制限も廃止されたことでより多様性のある看護師免許取得の可能性が増えたのでしょう。

准看護師の教育は2年課程もありますので、それと何が違うのか???と若干疑問に思う節もありますが、ともかく看護師は常に20万人近く不足していると言われていますので、看護師を増やすためのあらゆる手立てを国も行っているのかもしれません。

沢山の人材を作り出すことも重要なので、どんなに複雑かつ多岐に渡っても、看護師が増えるための活動はポジティブに捉えていきたい。一方で沢山作っても沢山辞めるという現象は、そろそろ看護界も卒業しないとなりません。3A(安全、安心、明るい)の推進が、継続して働きたい、子育てが終わっても復帰したいと思える環境作りの一助になると信じています。

 

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