AEDを街中で目にすることが多くなってきました。イザというときに自分のいる場所から一番近い場所からAEDをとっさに持ってくることは可能でしょうか。日頃目にしていてもイザというときになると何処にあるのか分からなくなるものです。日頃から場所の確認をしておく必要があります。
AEDの特徴と種類
AEDは、電気ショックが必要かそうでないかを判断する機械です。実際にボタンを押して電気ショックをしたり心拍や呼吸の再開の確認をするのは人間がやらなければならないのです。
AEDは機種によっていくつかの特徴と種類があります。
電源
・蓋を開けると電源が入るもの
・電源ボタンを押して電源を入れるもの
使い捨てパッドのコネクター
・最初から接続されているもの
・接続しなくてはならないもの
使い捨てショックパット
・成人用
・小児用
・成人小児共通パッド
電気ショックの仕方
・単相性…パッドとパッドの間を電気が一方向に流れます
・二相性…パットとパッドの間を電気が双方向に流れます
※単相性より低いエネルギーで単相性と同等かそれ以上の効果があります
心電図の解析
・電気ショックが必要な場合、充電中から電気ショックをする直前まで心電図の解析を続ける機種
・電気ショックが必要な場合、充電中以降は、心電図の解析を終了する機種
このように様々な特徴を持ったAEDが世の中にはあります。
それぞれ、使い方が微妙に異なりますがAEDは色々おしゃべりをしてくれますので、人間はそのガイダンスに従えば正しく使用することが出来る設計となっているのです。
下記条件を満たしているAEDは、人間工学や人間特性を踏まえ迅速性にも優れており使いやすい機種ではないかと考えています。
・蓋を開ければ電源が入る
・使い捨てパッドのコネクターが接続されている
・成人小児共通パッド
【これらを満たした機種の一例】
日本光電 AED-3100
本当にガイダンスに従えば、誰でも速やかに使えるのか!?
答えは、NOだと考えています。
定期的にトレーニングを受けている人は速やかに正しく使用することが出来ると思います。しかし、初めて使う人でもガイダンスに従えば、正しく使用することが出来るかも知れませんが、時間が掛かったりモタついたりするでしょう。最後にトレーニングを受けてから長い時間が経過している人も同じ。人間は時間の経過とともに普段使用しない記憶は必ず忘れます。初心者と同じ状態にちゃんと戻るのです。
電気ショックが必要な場合、早ければ早いほど救命率は上がります。心肺蘇生にモタついている時間はないのです。
医療関係者は少なくとも定期的なトレーニング受けておきましょう。
その一つとしてICLSコースを紹介します。
突然の心停止から最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生のコース(二次救命処置のコース)です。
一般の方は、消防署等でトレーニングを受けることが出来ます。消防庁ホームページ「救命講習のご案内」をご参照ください。
命を救えるか救えないかは、日頃のトレーニングで大きく左右します。それでもあなたは、トレーニングを受けない選択をしていましますか。。。
関連記事
・インタビュー#6 シリーズ心肺蘇生実践編〜登山や駅伝大会中に人命救助できますか? <前編>