国試は終わっても人生は終わらない
今年も看護職の3つの国家試験が終わりましたね。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
「国家試験終わった・・・」という、試験が終了しただけではない意味を含んだ嘆きともとれる声があちこちで聞こえました。
周りから情報を集めてみると・・・
■過去問があてにならなかった
■マイナーな疾患が出た
■国試の鉄板と言える大腿骨頸部骨折や糖尿病に関する問題が出なかった
■午前は易しかった
■午後は難しかった
■腕を切断した事例の解答が納得いかない
■5者2択が多かった
という意見が多いようですが皆さんはどう感じましたか?
「私もそう思った」「そんなに大変じゃなかったけどな」などそれぞれでしょう。
これまでの看護師国家試験を振り返ってみると、どうやら数年に1度、こういう「難しかった」国家試験が現れるようです。
さかのぼってみると、第91回看護師国家試験では、一般状況問題の合格ボーダーが過去最低の53%となり、厚労省と日本看護協会は苦情の嵐だったと言います。それによって、厚労省はこれまで出したことのない「コメント」を出したり、厚労省が試験問題を審査することになったりといった、「異例」の事態が起こりました。今回の試験が本当に「難問・奇問」だったなら、厚労省は何かしら手立てを考えるでしょう。
あなたの「読み」は当たった?!
1つ確実に言えること。それは厚労省が作成した「国家試験出題基準」から問題は出されるということです。2013年5月に最新版が作られ、それに基づいて問題が作成されます。
◆保健師国家試験出題基準
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ylby-att/2r9852000002ylei.pdf
◆助産師国家試験出題基準
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ylby-att/2r9852000002yleo.pdf
◆看護師国家試験出題基準
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ylby-att/2r985200000311lx.pdf
早速解答速報が出て、友達同士で答え合わせをした人もいると思います。みなさんはどのくらい点数とれていたでしょうか?
「落ちたことが確実になった」という人もいるかもしれません。
でも、全体的に点数が低ければボーダーも低く設定されますから、望みは捨てずにいましょうね!
合格率は90%前後=晴れの確率90%
私が入学する前の年から、それまで全国平均合格率95%が当たり前だったものが80%台になり、日本中に激震が走ったのを今でも覚えています。私が受験する前年には83%にまで低下し、試験後先輩たちが青白い顔をして学校に現れて、来年どうしよう・・・と不安を覚えました。「いよいよ70%台になるのではないか」というような話も耳にしました。「看護師不足なのにひどいね~」なんていう話をした記憶があります。単に数を増やせばいい、という考えから質を担保し始めたのでしょうか?受けてみれば国家試験がここ最近で最も高い合格率、97%でした。まだ必修問題もない時代の話ですが・・・。
時代は変われど合格率90%前後は変わりません。みなさんの春はもうそこまで来ています。