看護師は「なりたい!」職業ではなく「ならなきゃよかった!」職業?!

看護師は「なりたい!」職業ではなく「ならなきゃよかった!」職業?!

  • 2016年11月23日
  • コラム
看護師は「なりたい!」職業ではなく「ならなきゃよかった!」職業?!
看護師は「なりたい!」職業ではなく「ならなきゃよかった!」職業?!

子供に人気の職業「看護師」

毎年様々なメディアから「なりたい職業ランキング」が発表されています。主に小学生から高校生までを対象にしたこの類の調査では、「女の子がなりたい職業ランキング」の上位に常にランキングされている看護師は人気の職業といえます。本人が「なりたい」と思う以外に、親が「子供に就かせたい職業」でも上位にランクインするほど、看護師は親からの信頼も厚い堅実な職業のようです。

「小さいころ看護師さんに優しくしてもらった」「患者さんのお世話をしたい」そんな想いを抱いて看護師になった人も多いのではないでしょうか。今日では看護師の「資格」に着目し職業の将来性を期待して看護師になる人も増えてきました。

現実とのギャップ

一方でせっかく看護師になったものの、辞めていく人が多いこともまた事実です。離職率は常勤が10.8%、新卒が7.5%(2015年)と、大きな変動はないものの長年看護界の大きな課題となっています。首都圏・都市部であること、病院規模が小さいことが離職率を高くさせる理由として挙げられます。と高い傾向の理由にあり、また、小規模病院ほど高い傾向にあります。「目標」が実現し「現実」になると目の前の景色が一変してしまうのでしょうか。

また、看護師の仕事は「3K」とも「9K」とも言われ、不規則できつい勤務をこなし、疲れ果てた体でなお働く看護師たちが現場にあふれている現実があります。現場以外に委員会や研究など、任せられた仕事は今にもこぼれ落ちそう。「なりたい!」と思ってなったはずが今では「ならなきゃよかった!」と感じてしまう看護師も少なくないでしょう。そんな光景を見たら「こんなはずじゃなかった!」と思うのも自然なことのように思えてきます。しかしこれが日常の「当たり前」になってしまったら・・・看護師になろうと思う人が減少し、医療がたちまち行き届かなくなることは容易に想像できます。

「あり続けたい職業=看護師」を目指して

そんな現状から脱却するために必要なこと、それは看護師たちが笑顔で働ける職場づくりではないでしょうか。看護が「楽しい」「好き」と思えることは働く上で重要かつ最も基本的なポイントです。

「なりたい!」から「なってよかった!」、そんな魅力あふれる職業として社会に存在を認められるように働きかけられるのは、同じ看護師である私たちしかいないのではないでしょうか。3A(安全/安心/明るい)を進めることがその第1歩となることを願っています。

高山 真由子
シンカナース副編集長
慶應義塾看護短期大学  東海大学健康科学部看護学科 看護学士  早稲田大学大学院政治学研究科 ジャーナリズム修士  ニューヨーク留学  慶應義塾大学看護医療学部 慢性看護学実習指導  東海大学健康科学部看護学科 在宅看護学実習指導  東京都御蔵島村 保健師  シンカナース副編集長