No.95 ビマル様(暁日本語学校)「スリランカ人は真面目で一生懸命」

インタビュー

今回は暁日本語学校で教師、マネージャーとしてご活躍中のビマルさんにインタビューさせて頂きました。

アートが好きで日本に

日本語はいつ頃から教えていらっしゃいますでしょうか。

ビマル:2004年からと結構長く教えています。

2010年まで日本で勉強し、その後この会社に入って仕事をしてきました。

専門学校の東京美術学校でグラフィックデザインの勉強し、2年ぐらい東京の印刷会社でも働きました。

なぜ日本に行こうと思われたのでしょうか。

ビマル:私はアートが好きで、色々調べると日本での勉強が一番いいと思い日本に来ました。

私の父がスリランカではアートで有名人なのでその影響もあります。

日本に来た時にスリランカと日本の違いで驚かれたことはありましたでしょうか。

ビマル:一番は言葉の違いに驚き、大変だと思いました。

スリランカで勉強せずに来たので2005年~2008年日本語学校へ通い一生懸命頑張って勉強しました。

日本語検定ではN2を受けました。

真面目な学生たち

今この学校では、どのようなことを教えていらっしゃるのでしょうか。

ビマル:平仮名、カタカナ、漢字などN5までのところまで教えています。

N5もかなり難しいのですが、さらに難しいN4やN3を頑張って勉強している学生も10~20人位はいます。

学生さんの年齢はどのくらいなのでしょうか。

ビマル:18歳~24歳です。

みんなとても真面目で、まずはN5を取るために頑張っています。

工夫した教科書作り

教科書について教えて頂いてよろしいでしょうか。

ビマル:日本からもらった教科書には、スリランカ語と日本語が一緒に書いてあります。

書き順なども説明してあります。

スリランカの文字は丸く、日本語の文字とは形が全く異なります。

日本に行く学生も増加

日本に来る学生は多くなってきていますか。

ビマル:日本に行く学生が多くなっています。

スリランカでは日本車に乗っている人が多く、馴染みがあるのだと思います。

スリランカ人の特徴

スリランカの方々について教えていただけますでしょうか。

ビマル:スリランカではビジネスを行っている人が多いです。

そのせいか、日本語学校を卒業してから、ビジネスマネジメントなどの専門学校入る学生が多くなっています。

スリランカ人の性格は真面目で一生懸命勉強やスポーツをするという特徴があります。

そして、優しくて穏やかな人も多いです。

家庭での学びもあるのでしょうか。

ビマル:そうです。

家でも親から厳しく躾やルールなど色々ことを教えられます。

スリランカの親は優しいですが、厳しいところもあります。

そうしないと日本ではやっていけないからです。

私はスリランカのアーナンダカレッジ(大学)に行きました。

仏教の学校で様々な学科があり、たくさん勉強しました。

日本で働くスリランカ人がとても増えてきています。

スリランカ人の優しいという特徴を活かして病院で働くというのはいかがでしょうか。

ビマル:はい、スリランカ人の気質は、病院で働くのは合っていると思います。

私の学校でも学生を病院に紹介していきたいと思います。

日系企業での活躍

スリランカでは日系の企業も増えているようですが、そこで働く学生も多くなってきていますか。

ビマル:日本語が役に立つ旅行会社で働いている学生もいます。

日本語ができれば働けるのです。

これまでも日系の企業で働いている学生が300人はいると思います。

この学校には土曜日と日曜日に登校する学生が60人程います。

休みの日ですがみんな真面目に勉強しています。

今後も、日系企業や日本に行きキャリアを磨くスリランカ人を一人でも多くサポートして行きたいと思います。

シンカナース編集長 インタビュー後記

ビマルさんは日本に住んでいらっしゃった経験もあるので、日本の文化や風習にも詳しく、その知識や経験をもとに学生指導をしてくださっています。また、訪問した我々に対して、温かくおもてなしをしてくださいました。スリランカの景色を眺めながらいただいたココナッツジュースは、とても印象に残っております。

学校がある場所は郊外の住宅街で、落ち着いた雰囲気の中にありました。穏やかな環境で、日本語や日本の習慣を学んでいらっしゃる学生の方々は、優しい先生に、日本の良い面を沢山伝えてもらい、日本に関してとても良い印象を持っていただいているようです。

一生懸命、日本について学ばれた方々が、日本に来て「来てよかった!やはり素晴らしい国だ」と思っていただけるよう、迎え入れる国としての自覚を看護関係者も持つ必要があると強く感じました。

ビマルさん、この度は、お忙しい中、丁寧なおもてなしをしていただき、誠にありがとうございました。