11月16日は何の日?

コラム

今日は何の日だと思いますか?

2001年の今日、日本看護協会が小児看護を専門看護師専門看護分野として特定しました。

 

【専門看護師とは?】 

あまり聞き慣れない「専門看護師」という資格。日本看護協会が認定する資格の1つで「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師」のことをいい、各分野の看護のスペシャリストたちです。2001年に小児看護が専門看護師の分野として決まり、、翌2002年から認定が開始されました。6名から始まった小児専門看護師は、2016年11月16日時点で全国で166人おり、11分野ある専門看護分野において3番目に多い分野となっています。専門看護師全分野を合わせると1678人。そのほとんどが病院で活躍しています。

 

【どのような役割?】 

小児専門看護師は、子供とその家族への看護実践はもちろん、関係機関との連絡調整、倫理的問題や葛藤の解決、看護者への教育や研究活動といった多くの役割を担い、「ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者」として活躍することが期待されています。小児は0歳〜15歳までと対象年齢・疾患が幅広く、また、医療の進歩にあわせて疾患や家族が抱える問題も複雑多岐に渡ることから、彼らに託された役割は年々高まっていると考えられます。また、専門看護師による看護者への教育によって、日々の看護実践のレベルアップも期待できることから、より安全安心な看護の提供へとつながっていきます。

小児専門看護師を配置している病院が限られている上に、院内に1名しか勤務していないことが多いことから、私たちが日常的に接する機会は少ないかと思いますが、子供たちのよりよい発達や療養生活の充実を願って彼らは今日も走り続けています。

 

参考資料:日本看護協会「資格認定制度 専門看護師」

http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns