看護師として誇りを持って仕事をするための3つのポイント

コラム

看護師は国家資格保持者であり、看護師である限り、知識も技術もあってしかるべき。これが前提にあるというのは当然ではありますが、一方で看護学生時代に身につけられる知識や技術は、やはり限られているということも事実。実際に資格が無ければ、患者さんに医療処置を実施することが出来ないので、いきなり採血や吸引が上手な新人看護師というのは居ないわけです。

出来ない、分からない期間があるのは、またこうした背景から、事実ではあるのですが、病院に勤務し、白衣を着ていれば、新人も先輩も患者さんにとっては分からない。こうした新人の期間に看護師としての自信を失い、自分には向いていないと思ってしまう入職間もない看護師が離職してしまうというのは、非常に無念でなりません。

医療知識を身につけ、3年〜4年という期間で看護を学んだのだから、それだけでも十分に誇りを持って仕事を開始し、段階的に現実的な知識や技術は身につけていけばいいと思うのは、既にその辛い時期を通り過ぎてしまった者の発想なのかもしれません。

現実的に、技術力がない新人看護師は「ありがとう」と感謝される場も少ないので誇りなど持てるわけがないと思っているようです。ただ、これは大きな間違い。看護がとても大切にしている「観察、共感、傾聴」は永遠に欠かすことの出来ない看護の大きなポイントでもあり、新人看護師でも実行出来ることです。

患者さんの日々の差異を観察し、傷みに寄り添い、じっくり耳を傾けて話を聞くことを実践しながら患者さんの「目標をサポートする」ことにもう少し重点を置くことが出来れば、看護師としての誇りを持ちながら業務を遂行出来るのではないでしょうか。

とはいえ、誇りを持って仕事をしたい!と思っても、看護師不足から日々の業務に追われてしまうという現状も否めません。ただ、自分の選んだ職業に誇りを持てずに業務をこなすだけというのは不幸なこと。技術がないから駄目なのではなく、出来ることを実践しながら、それが出来ることは素晴らしいことなのだ!と誇りを持って知識や技術を積み重ねていける。そうして看護が明るい現場になっていくことを願っています。

 

#看護師 #仕事 #新人 #離職  #向いていない #誇り #国家資格 #観察 #共感 #傾聴