アジア有数の先進国となったシンガポールには、多くの日系企業が進出しており、在住日本人も増加傾向です。
私も夫のシンガポール赴任をきっかけにこの国に住んでいます。
日本人が、安心して住める大きな理由の一つは「日本語で医療が受けられる」という点です。
日本語で医療が受けられるクリニックは、私が勤務するHealthway Japanese Medical Centreの他にもいくつかあります。
日本の医師資格をもつ30人程の医師が、各クリニックでGeneral Doctor(総合診療医)として、働いています。
手術や入院が必要な場合には、通訳同伴で専門医に高度な医療を受けることもできます。
2018年現在、年間200人以上の日本人の赤ちゃんがシンガポールで生まれています。
医療体制は整っていますが、出産後の入院は2〜3泊と短く、医療者からのサポートが充分に受けられずに
退院後も授乳や育児方法で悩んでいるお母さんが大変多くいます。
シンガポールで初めての出産をしたお母さんは、サポートが受けられない状況の中、手探りで日々子育てをしています。
私自身も海外で子育てをして、日本の母子サポート体制はよく行き届いていることに気付きました。
長い子育て期間の赤ちゃん時代をお母さんが不安や悩みで押しつぶされそうになりながら過ごすより、安心して楽しく育児ができるように
「シンガポールで日本人向けの母子サポート体制を確立させよう!」と、助産師魂に火がつき、活動を開始しました。
Healthway Japanese Medical Centreでは、医師と連携して妊婦〜乳幼児の母子サポートを提供しています。
母子サポートの需要は予想以上に高いですが、クリニック内の日本人助産師は私一人であるため、日本のようにスムーズに進まないこともあります。
しかし、来院時は不安な表情のお母さんが、サポート後には笑顔で帰られる姿を励みに日々活動を楽しんでいます。
これから、シンガポールの医療体制、母子サポート体制確立までの歩み、私の助産師活動について、皆様にお届けしていきます!!
シンカナース株式会社 代表取締役社長
看護師として勤務していた病院において、人材不足から十分な医療が提供出来なかった原体験を踏まえ「医療の人材不足を解決する」をミッションに、2006年に起業。 現在、病院に対しコンサルティングおよび教育を通じた外国人看護助手派遣事業を展開。25カ国以上の外国人看護助手を育成し、病院へ派遣することで、ミッションを遂行している。 東京都立公衆衛生看護専門学校 看護師 東洋大学 文学部 国文学科 学士 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科 経営管理修士(MBA) 日本大学大学院 総合社会情報研究科 総合社会文化博士(Ph.D.) ニュージーランド留学 帝京大学医学部附属病院 東十条病院 三井住友銀行 元東京医科歯科大学非常勤講師 元同志社大学嘱託講師 元日本看護連盟幹事 元東京都看護連盟幹事 日本看護連盟政治アカデミー1期生 シンカナース株式会社/代表取締役社長 著書 『わたしの仕事シリーズ2 看護師』新水社 『医師の労働時間は 看護業務の「分業化」で削減する』幻冬舎 『外国人看護助手テキストブック』幻冬舎