今回はスリランカのLanka Hospitalsに勤務されている看護師7名にインタビューをさせて頂きました。
スリランカの看護事情を伺います。
看護教育について教えてください。
看護師は共感する立場にある職業。
それがスリランカの看護教育において最初に教えられることです。
メディカルカレッジに入って訓練し様々なことを学びながら、専門職になっていきます。
看護師になるための段階を教えてください。
看護を始めて3年間してディプロマから始めて学士、そして看護師として参加できるようになります。
この病院では、スタッフナースから係長、科長、アシスタントマネジャー、それぞれのマネージャー、それぞれの部のチーフです。
そしてチーフが最高のポディションとなっています。
看護師の男女比を教えてください。
90パーセント以上が女性です。
なぜ看護師になりましたか。
Aさん:私の場合は医師になりたかったのですが、大学を卒業して調べているうちに医師になるには難しいと感じました。
そして私の母が私に看護師になるよう進められて看護師になりましたが、いまは看護師の仕事が好きです。
Bさん:私の場合は、母と姉妹が看護師で、彼女らが興味を湧かせてくれました。
ユニフォームを着て仕事をしたくて看護師を選びました。
スリランカにおいて多言語を話せる人は多いのでしょうか。
ほとんどの人が多言語を話すことが出来ます。良い仕事を得るために英語を習います。
バイリンガルは普通のことなのですね。
みなさん2ヶ国語以上話せるのですか。
Aさん:私はインドの言語のタミル語を話せます。
私達はタミル人として30年以上も前に生まれたのでタミル語、英語の3ヶ国語を話すことが出来ます。
看護師はたくさんの医療知識やスキルが必要ですが、それ以外に必要なことは何だと思いますか。
ダンスを踊ったり、歌を唄うことなどもします。
病院では、ダンスや歌のコンテストがあるんです。
他にもスポーツや国民祭などがあったり、クリスマスの時期はキャロルを唄います。
また5月には仏教のお祝い、展示会など皆がアイデアを出し合って絵を描くこともあるので様々なことを看護師は行います。
いろいろなスキルが看護師には必要なのですね、驚きました。
アメリカンスタンダード、JCIA、グローバルパフォーマンスエクセレンスアワードなど、沢山の機会があります。
組織や病院としてのたくさんの登録がありますが、ほとんどの参加が看護部からです。
看護学校や看護大学を卒業した後も、新しい知識やスキルを習うのですか。
はい、特別なプログラムに招かれて、参加します。
継続教育のプログラムに参加したり、オリエンテーションのプログラムに参加したり、ICUや手術部などの特別なプログラムに参加します。
後編に続く
シンカナース株式会社 代表取締役社長
看護師として勤務していた病院において、人材不足から十分な医療が提供出来なかった原体験を踏まえ「医療の人材不足を解決する」をミッションに、2006年に起業。 現在、病院に対しコンサルティングおよび教育を通じた外国人看護助手派遣事業を展開。25カ国以上の外国人看護助手を育成し、病院へ派遣することで、ミッションを遂行している。 東京都立公衆衛生看護専門学校 看護師 東洋大学 文学部 国文学科 学士 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科 経営管理修士(MBA) 日本大学大学院 総合社会情報研究科 総合社会文化博士(Ph.D.) ニュージーランド留学 帝京大学医学部附属病院 東十条病院 三井住友銀行 元東京医科歯科大学非常勤講師 元同志社大学嘱託講師 元日本看護連盟幹事 元東京都看護連盟幹事 日本看護連盟政治アカデミー1期生 シンカナース株式会社/代表取締役社長 著書 『わたしの仕事シリーズ2 看護師』新水社 『医師の労働時間は 看護業務の「分業化」で削減する』幻冬舎 『外国人看護助手テキストブック』幻冬舎