No. 66 Tan Kok Ann Eric様 (eBeeCare) 前編「シンガポールの男性ナース事情」

インタビュー

今回はeBeeCareのTan Kok Ann Eric看護師にインタビューさせて頂きました。

シンガポールの看護事情を伺います。

きっかけは、パッション

最初に、なぜナースになろうと思ったのですか。

なぜ、看護に関わったかって?

一番は、パッションですね。

他人を助けるのが好きで、痛みを和らげるのが好き、患者さんが回復していくのを見るのが好きです。

私のケアの元、患者さんが回復していくのを見ると、自分が満たされます。

だから、私は看護に加わりました。

ナースになってどのくらいですか

32年間ナースをやっています。

看護学校を卒業したとき、どうやって最初に勤務先を見つけましたか

卒業してすぐに、政府系の病院で約10年働いていました。

私の職務は養護施設で、Paris Risにある、

シンガポールで最初の養護施設と言われるところを立ち上げました。

ここは私とドクター(名前表記不明)とが立ち上げた養護施設です。

ドーバーパークホスピタル( https://www.doverpark.org.sg) で緩和ケアもやりました。

シンガポールのコミュニティーホスピタルの一つでリハビリテーションや薬も担当しました。私のサービスの大部分は、治療のために海外の患者さんに同行するといったことでした。そこで今私は看護に貢献し続けるために、eBeeCareに加わりました。

看護学校時代のエピソードやよい思い出などありますか。

私が看護学校に通っていたとき、スタッフになるための看護トレーニング期間は3年でした。下級ナースだと2年。

この3年間、あらゆるヘルスケアの分野についてトレーニングを受けます。

病院のサイズによって患者を受け入れること、疾病に罹患した患者の重症化防止について、感染管理について、など。

すべてこの3年間で学ぶことです。

学生ナースだったときのトレーニングの思い出はすばらしいです。

シンガポールの看護トレーニングはとても包括的でまた同時に細部まで学びます。

実際にシンガポールのナースの免許は世界的に認知されていました。

実際にシンガポールナースがイギリスやオーストラリアといった海外に出ていくことを決めたとしても、私達の看護教育トレーニングの内容から、いつもシンガポールナースは海外でも看護の場で優先して採用されるのです。

シンガポールの男性ナース事情

看護学校時代の楽しい思い出やよい思い出はありますか。

たくさんよい思い出がありますが、同時にとても悲しい思い出もあります。

よい思い出は認定された看護婦として卒業を待っているときのことです。

また、大きな手術が行われたときに見学に手術室に初めて入ったときのことも覚えています。

また、患者さんが家に戻るときに出入り口のところで親族の方が感謝してくれたこと、

おしゃべりしたこともよい思い出です。

これら全部、よい思い出ですね。

もちろん、悲しい思い出もあります。

でも、それらを乗り越えることができました。

初めて手術室で見学した手術はどんなものだったのですか。

まだ新人だったときの最初の手術は開胸手術でした。

看護の新入生だったときで、とても怖かったですね。

胸がベンチレーションによって開けられて、心臓は上下に動いていて。

とてもとても怖いことがありますね。

ナースとして、私達は恐れや血の恐怖を克服できるようになりますね。

恐れや絶望も克服できるようになります。

私達は手術室ナースとしての道を進むことができます。

トレーニングの期間、私は手術室ナースとしての役割を果たしました。

トレーニングの一環で手術室も対象になります。

最初の患者さんを覚えていますか。

当時、私の配属は緩和ケアでした。

私が最初にお世話した患者さんは肺がんの患者でした。

それはとても悲しいストーリーでした。

その患者さんは3人兄弟で兄2人は、がんで亡くなっていました。

この患者さんも後に亡くなってしまった。

日本では男性ナースの割合は5%程度なのです。

5%ですか。

それはとても低い割合ですね。

シンガポールの男性ナースの割合はいかがですか。

シンガポールも同じです。

男性ナースの割合はとても低いです。

というのも文化的に、男性は看護の役割を果たすのに慣れていないと思います。

看護の役割は主に女性向けです。

シンガポールでも男性ナースの不足を感じています。

日本でも同じような状況なんですか?

シンガポールにおけるナースを取り巻く環境はどのような状況でしょうか。

現在、シンガポール政府はナース、看護についてプロモーションを行っています。

ナースの生活や人生、看護の仕事を取り上げ、若い人たちに看護に加わってもらえるように啓もう活動をおこなっています。

これは世界的な問題です。

すべての国がナースの不足に直面しています。

シンガポールのその国の一つです。

この問題は高齢化社会のためにますます悪化しています。

私達はより多くの介護者やナースが必要です。

シンガポールの政府はプロモーションについてとても意欲的で、人々を引き付け、看護に加わってもらえるようにしています。

シンガポールの男性ナースの割合はどのくらいですか。

男性ナースの割合はおそらく、5%くらい、日本と同じくらいではないかと思います。

SNB(シンガポール看護局)に行けば、その数字が得られるかもしれません。

男性がナースになることについてどう思いますか。

男性ナースへの私の印象ですか?

私はより多くの男性が看護に加わってくれるようにお願いしたいです。

例を挙げると、男性ナースだけが担える分野というのも多くあると思うからです。

おそらく、より高度なレベル、あるいはより重い看護の任務。

私は造船所で働いていました。

シンガポールには、造船所のケアメディカルセンターで働いている男性ナースがいます。

性別の違いによるケースもあります。

男性ナースが求められる場合もあります。

女性に面倒を見てもらうのを好まないため、男性ナースをリクエストする男性患者もいます。

そのため、この分野ではかなりの男性ナースの需要があります。

手術室における男性ナースの需要についてはどう思いますか。

手術室で働いている男性ナースもいます。

しかし、男性ナースは約5%の割合しかいません。

多くの男性ナースはWoodbridgeにある、精神病院Institute of Mental Healthで働いています。

この病院では実際、多くの男性ナースが働いています。

かなりの数の男性ナースがここで働いています。

総合病院にも男性ナースがいますが、割合としてはとても低いです。

日本でも、男性ナースは精神病院や手術室や救急室で男性ナースが多く働いています。

それでは、シンガポールと状況はほぼ同じですね。

日本では産婦人科で働いている男性ナースもいますが、シンガポールではいかがでしょか。

なるほど、では、日本では男性ナースは産婦人科で働くことを許可されているのですね。

シンガポールでは現在はそうはなっていないです。

海外、イギリスでは男性ナースが産科・婦人科のコースを取ることができますが、シンガポールではできません。

まだ女性のみに制限されています。

助産師さんもすべて女性です。

しかし、一回だけですが、私は男性ナースとして出産を手伝ったことがあります。

救急車の運用について教えて下さい。

救急車はSCDF(シンガポールの民間防衛軍)により運営されています。

救急車サービスは政府所有のものです。

しかしながら、現在は民間の会社によっても運営されています。

かなり緊急のケースについてはSCDFに回されます。

SCDFは政府の病院かまたはいくつかの選ばれた民間病院にのみ提供されています。

緊急ガイドラインを満たしたいくつかの民間病院です。

一つはラッフルズホスピタルです。

この病院は救急車で搬送される患者を収容することができます。

ほかの病院はSCDFからの緊急なケースを収容するライセンスがありません。

SCDFは病人を病院へ送るため救急車で搬送しますが、緊急でないケースも対応できます。

ただし、その場合、チャージされる金額はより高くなります。

後編へ続く

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No. 66 Tan Kok Ann Eric様 (eBeeCare) 後編「シンガポールの看護事情」