体温計は、どこの病院にも絶対にありますが、採用しているメーカーや種類は様々ではないでしょうか。
そこで、体温計を徹底比較してみました。
今回、比較対象とした体温計はテルモC205S、シチズンCTE509、オムロンMC680、オムロンMC612、ドリテックTO-200、オーム電機MT418BWCです。
前回までにパッケージ、パッケージの開封、取扱説明書、電源スイッチ、測定時間と測定完了音を比較してまいりました。
表示
■テルモC205S・・・標準的な表示サイズで見やすい
■シチズンCTE509・・・今回比較した体温計の中で最も大きく表示されて非常に見やすい
看護師H:「家庭で高齢者が使用するには良い」
■オムロンMC612・・・やや小さ目な表示
■オムロンMC680・・・やや大きめな表示
■ドリテックTO-200・・・やや小さ目な表示
■オーム電機MT418BWC・・・小さく見にくい
表示では、シチズンCTE509が最も大きく表示され他社を抑えた。
検査結果が分かりやすく表示できるということは、検査機器として最も必要な機能の一つと言えるのではないでしょうか。
本体価格、電池寿命と交換方法
本体価格と電池寿命は、コストパフォーマンスの中心と言えるところです。
■テルモC205S・・・2,800円、予測値測定:約10,000回、電池交換なし
■シチズンCTE509・・・1,580円、予測値測定:2,700回、コインで電池カバーを開けることが可能
■オムロンMC612・・・1,800円、予測値測定:1,700回、ドライバーでネジを外し電池カバーを開ける
■オムロンMC680・・・1,760円、予測値測定:5,000回、ドライバーでネジを外し電池カバーを開ける
5.ドリテックTO-200・・・1,110円、約2年、新品の電池を一日10分使用した場合、手で電池カバーを外すことが可能
6.オーム電機MT418BWC・・・494円、約2年、新品の電池を一日10分使用した場合、ドライバーでネジを外し電池カバーを開ける
※価格は、今回購入した際の価格です
電池交換方法は、電池交換の仕様なし、手で電池カバーを外す、コインで電池カバーを外す、ドライバーで電池カバーを外すの4種類に分類できました。
電池交換は、意外と厄介。
発熱が疑われるときはすぐに使用したいのが体温計。
大抵の家庭にボタン電池の買い置きは無く体調が悪いのに買いに行く羽目になります。
しかも、家の中からドライバー探す作業を強いられるのは、非常にしんどい。
電池交換式ならコインや手で電池カバーを開けられ交換が楽にできるシチズンCTE509やドリテックTO-200が支持できる。
電池寿命、耐用年数等と価格を踏まえて考えるとテルモC205Sに軍配があがる。
特殊機能の紹介と評価
各メーカー特殊機能を用意しています。
その特徴と評価をしてみました。
水洗い
今回比較したモデルの中で下記2モデルが水洗い対応でした。
■テルモC205S
■シチズンCTE509
医療機関で使用する場合、消毒液に浸すこともあります。
医療機関での採用の場合は、必須の機能ということができます。
やわらかタッチ(先端が柔らかく曲がる)
今回比較したモデルでは唯一1モデルのみありました。
■ドリテックTO-200
同様の先端が曲がるモデルを使用した経験のある看護師Hは、こう語る。
「子供に毎日使ってまして測定途中で測定結果を除くには、曲がりますので見やすかったです」
「一年半位で正確に測定できなくなりました」
「恐らく、曲がる部分に問題が発生したと思います」
「耐久性に不安があります」
お知らせランプ(光で測定完了をお知らせ)
音で測定完了を知らせしてくれる機能です。
■オムロンMC680
聴覚に障害がある方には、分かりやすいのではないでしょうか。
高熱注意報(37.8℃以上でブザーリズムが変わる)
■オーム電機MT418BWC
視覚に障害がある方には、良いかも知れません。
写真:荒木郁弥