海外で働きたいと考えたことありますか?
以前コラム「看護師のキャリア〜海外勤務に挑戦!するマエの心構え〜」で、海外で看護師として働くために考えなくてはならないことをご紹介しました。
今や日本の看護師は世界各地で様々な役割を担って活躍しています。
・臨床で看護実践をする人
・JICAや青年海外協力隊等で医療支援をする人
・海外の看護大学・大学院等で学ぶ人
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、最近はアジア圏も多いようです。
私は1度だけ海外で看護師として働きたいと思ったことがあります。
その動機はちょっと変わったものでした。
ワーキングビザがほしい!
12年前、私は学生としてニューヨークに留学し、日々の生活を送っていました。
当然のことながら学校を卒業すればビザも切れ、帰国しなければなりません。
留学生活が充実するものであればあるほど「もっと長くここで暮らしたい」という思いにかられるのは自然なことでしょう。
そんな私の中に
「ここで看護師の資格を取ればワーキングビザをとってもっと長く暮らせるのではないか」
といった思考が頭に浮かんだのです。
そう考えた背景には、”看護師不足”というアメリカの社会問題がありました。
今はもう大きく事情が変化していますが、当時は看護師不足が深刻で海外からの看護師の受け入れを積極的に行っていました。
そのため、基本的にワーキングビザの取得が難しいと言われていたアメリカでしたが、
「看護師にはビザを優先的に発行している」
そんな話も耳にしました。
そして思い立ったのが、自分が持っている看護師免許を活かすということ。
「ニューヨークで看護師の資格をとればここで働きながら生活できる」
それまで海外で看護師として働くことなど考えたこともありませんでしたが、こういう形で自分の看護師のキャリアを考えることもありなのかもしれない。
そう思いました。
海外で看護師になれるかも?!
ニューヨークで看護師「Registered Nurse」(日本で言う「看護師」) の免許をとろうと考えた理由には、当時国家試験を受けるまでのハードルが低いということがありました。
当時ニューヨーク州では、日本の看護師免許を持っている場合は現地の看護学校等に通う必要はなく、「NCLEX」と言われる看護師国家試験を受けて合格すれば免許を取得できる、という条件でした。
お金をかけずに国家試験を受けられるなんて、こんなにいいことはない。
もう1度看護学校に通う必要がある州もありましたから、「なんてラッキー!」と軽い気持ちで学生から看護師へと華麗なる転身をはかろうと考えたのです。
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