ハタチで描く看護師の未来

ハタチで描く看護師の未来

  • 2017年1月11日
  • コラム
ハタチで描く看護師の未来
ハタチで描く看護師の未来

新成人123万人

先日の成人の日、街を歩けば艶やかな振り袖を着た新成人を何人も目にしました。好景気を知らない今の新成人たちは、お金を「使う」ことよりも「貯める」ことに一生懸命だといいます。「何度も着るものではないからコスパが悪い」という理由から、振り袖を購入するのではなくレンタルにしたり、母や祖母が着た振り袖を着たりといった堅実な選択をするのだそうです。皆さんの成人式はどのようなものでしたか?

迷えるハタチ

ハタチの私は当時短大2年生でした。子供が好きだから「小児科の看護婦さん」になりたいと小学生の時に言ったのが看護師になるきっかけでした。短大に入学したものの、看護学の教科書の多さにただただ驚き、お世辞にも真面目に勉強したとはいえませんでした。「ハタチの決意」を考えずともナイチンゲール誓詞が代弁してくれ、どんな看護師になりたいのか具体的な目標もなく、ただ漠然と「看護師になる」ことを考えていたような記憶があります。「こんなに勉強しないと看護師になれないんだ」当時そんな思いも抱いていました。「患者さんのお世話をする人」という看護師に対する当時の私の認識と目の前の現実(=授業の多さ・教科書の多さ)とが合致せずに悶々としていて、部活とアルバイトで気持ちの穴を埋める、そんな日々でした。

必要最小限のエネルギーで看護師になるために当時私はこんな選択をしました。後に180度違う進路が待っているとも知らずに・・・。

1.英語への苦手意識から「看護師人生に英語は必要ない」と考え英語の教科書に手をつけなかった 

  →5年後留学することになり英語漬けの日々を送ることになった 

2.そんなに勉強しなくても看護師になれる 

  →なんとか看護師になることはできたものの、後に勉強不足を思い知り学習の重要性に気付く 

結局はどちらも看護師のキャリアに欠くことのできないものだったのです。

あれから20年近くたって、看護師としてコラムを執筆することになるとは誰が想像できたでしょうか。看護師が働くフィールドは随分と広がりました。また、メディアを通して看護師の様々なキャリアを知ることができるようになりました。

目標は進化する

看護学生と多く関わるようになって感じたことは、私がハタチの時よりもずっと真剣に看護について考えている学生が多いということ。将来の目標も明確だったり、それに向けて学生からできることをしていたりしていて頼もしく感じることもあります。

思い描いた1つの目標はたくさんの経験や出会いによって段々と進化していきます。漠然とでもいいから目標を持つことが自分を成長させていくのだと感じます。そのことが、予想しなかった自分と出会える近道でもあるのではないでしょうか。

高山 真由子
シンカナース副編集長
慶應義塾看護短期大学  東海大学健康科学部看護学科 看護学士  早稲田大学大学院政治学研究科 ジャーナリズム修士  ニューヨーク留学  慶應義塾大学看護医療学部 慢性看護学実習指導  東海大学健康科学部看護学科 在宅看護学実習指導  東京都御蔵島村 保健師  シンカナース副編集長