成長しやすい看護師、成長に時間の掛かる看護師、成長しにくい看護師と看護師の成長の速度は様々。
少なくとも成長しにくい看護師にはなりたくないのは、どなたも同じでしょう。
では、成長しやすい看護師は、どんな人が多いのでしょか。
「素直さ」「好奇心」「柔軟性」
「素直さ」「好奇心」「柔軟性」。これらは、絶対条件ではないでしょうか。人から言われたことに対して、素直に受け入れられなければ、その人の行動変容には繋がりません。看護師の成長とは、「行動変容」と言う言葉に置き換えてもいいかも知れません。「好奇心」が強い人は、あらゆることをどんどん吸収して行きます。また、「柔軟性」の高い人は、物事を包括的に理解することができて過去の経験や知識を現在のそれと結びつける力が強く、状況に左右されない振る舞いが可能となるのです。
絶対に出来ないと絶対に言わない
皆さんは、どうでしょうか。上司、同僚、後輩から何か物事を頼まれて「面倒臭い」「やりたくない」と感じたら、どのように答えているでしょうか。
答えは、「忙しくて今はできない」「出来ない理由があって、頼まれごとをするのは難しい」このような返答をしてはいないでしょうか。多くの人は「やりたくない」ことに対しては、出来ない理由を100も200も並べ立てて相手を諦めさせようとするものです。中には「無理!」とスパッと斬る人もいます。心当たりのある方もおられるのではないでしょうか。
成長できる看護師は、「出来ない」という言葉を使うことが極端に少ないか絶対に無い。これが、どういう効果をもたらすか。
頼まれごとの全ては、どんな些細なことでも自分自身の経験となり成長させるチャンスとなるのです。
そこには、他者、多部署との繋がりがあったり、次の仕事の依頼や全く新しい仕事の依頼に繋がたりすることがあります。これによって、更に成長するチャンスをどんどん掴んで行くことができるのです。一見すると、仕事が山積みになっているようにも見えますが、大きな仕事はチームでこなすことで一人当たりの作業量を減らすことができます。チームに仕事を振り分ける作業の中でリーダーシップや人をうまく使う力も身につけることができるというチャンスをまた得ることができるのです。。
不満で終わらせない
私のところにも不満が寄せられることは少なく無い。そのタイプは、いくつかに大別できる。
1)不満を言うだけで終わる
→言うだけ言って気持ちが楽にったら、それでいいという人
2)不満を述べて、不満解消をして欲しいと問題を丸投げする
→散々不満を言った挙句に「どうにかして下さい」という人
3)不満で終わらせず、改善の提案を持ってくる
→不都合や困ったことの原因を明らかにして、改善策を持ってくる人
「不都合や困ったことが起きています」
「原因は〜だと考えられます」
「〜のように改善を実施したいのですがいいですか」
3)は、成長した結果とも言えるかも知れませんが、成長できる看護師の思考や行動は、このような傾向があるのではないでしょうか。
周囲におられる皆様は、いかがでしょうか。
今日の言葉
どんな仕事でも喜んで引き受けてください。
やりたくない仕事も、意に沿わない仕事も、
あなたを磨き強くする力を秘めているからです。
〜稲盛和夫(京セラ・KDDI創業者)〜