ベトナムホーチミン市にあるUniversity Medical Center HCMC(ホーチミン大学メディカルセンター)の看護部長ミンさん、教育担当のロンさん、新人看護師のチョウさんよりお話をお伺いしました。
University Medical Center HCMC
病院の規模について教えて下さい。
ミンさん:
病床数は800床。
診療科数、36診療科36病棟あります。
看護師は1300名おります。また看護補助者は300名おります。
この病院では、外国人の方は、働かれていますか。
ミンさん:
はい。
1〜2名のフィリピンの方が働いています。
内勤をしています。
外国の専門家を呼ぶ仕事をしていたり英語のコミュニケーションを教えています。
ベトナムの医療制度
ベトナムの医療制度について教えて下さい。
ミンさん:
政府が管理する医療保険には、現在、全国民の60%が加入しています。2020年には100%の加入を実現したいと政府は考えています。
低所得の方は、どうされているのですか。
ミンさん:
低所得の方については、政府が負担することになっています。
医療制度を使用すると医療費の支払いはどのように変わりますか。
ミンさん:
個人負担額は、いくつかの種類があります。
低所得の方は、政府が100%医療費を負担します。自己負担額はありません。
公務員や会社員については、医療費の80%を政府が負担をします。医療費の20%を本人が負担することになります。
また、保険加入期間によっても変わります。
医療保険に加入してから5年を経過した方は、政府が100%医療費を負担します。自己負担額はなくなります。
①低所得者…100%政府負担、自己負担額0%
②公務員、会社員…80%政府負担、自己負担額20%
③保険加入期間が5年を超過した方…100%政府負担、自己負担額0%
保険料の支払い方について教えて下さい。
ミンさん:
会社員の方は、会社を通して支払われます。給料の6%が医療保険領となります。そのうち、会社が4%分を負担し、本人が2%分を負担します。
民間の会社によっては、給料の6%全てを会社が負担する場合もありますし、会社と本人で給料の3%ずつ負担することもあります。その負担割合は、交渉で決められることがあります。6歳以下の子供については、政府が負担しています。自営業の方については、収入の6%を村長へ直接支払います。
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