ニュージーランドの看護学校へ進学する
春は入学の時期でもありますね。多くの方が看護学校へと進学されたことと存じます。おめでとうございます。最初の数週間、どのように過ごされたでしょうか・・・?今回は、ニュージーランド(以下NZ)で看護学校へ入学した時のことをお話しさせていただこうと思います。
入学する為に
NZで看護師になりたいと思った時に、必要だったのは、現地の学校のBachelor of Nursing(看護学士)に入学する資格として、IELTS(イギリス圏の英語のテスト)のスコア6.5でした。IELTSは聞きなれない方も多いと思いますが、IELTS6.5のレベルは、だいたいTOEFLiBT=90~99、TOEIC=820~870と同様だそうです。
英語が好き♪ きっと話せる!
最初は、洋画を字幕なしで理解できて、映像に集中して楽しく観られるようになる!というのが夢でした。耳に響いてくる英語の音が好きで、今でも英語を聞いている時間は癒しの時間です。英語圏に育った子どもは、英語が喋れる、日本で育った私は日本語が堪能である!とういことは、語学力が低くとも努力次第で英語は喋れると思っていました。
この漠然と英語が好きということと、どこから湧いてくるのか分からない確信で突き進んで行きました。IELTSで合格点を獲得し、いざ看護師の道へ!
看護学校での現実・・・
しかし、現実は厳しいものでした。入学した看護学校の授業は、それは驚くほど、全く分かりませんでした。最初の1週間は、家に帰って毎日泣いていました。それほど、医学用語が混じった英語は非常に難しく感じました。辞書を引こうとしても、スペルが分からない、誰かに聞こうとしても、授業を止める勇気は全くないし、聞いたところで、相手は私が何を聞いているのか分かっていない様子でした。
自分の不甲斐なさに、悔しくて涙が止まりませんでしたが、自分で決めた道です!NZで看護師になるという気持ちは変わりませんでした。あの頃一番大切だったのは、辞書でした。がむしゃらに、引き続けていました。
ひどかった、英語力
1週間後に、1人の優しそうな先生に的を定め、分からないことを分かるまで教えてもらう!と決めました。しつこくて、びっくりされたと思います。その先生は、当時を振り返って、「初めて質問に来た時のあなたの英語力では、申し訳ないけれど、2年生に上がることも難しいと思っていたのよ」と、卒業式の時に声をかけてくれました。よく頑張ったわね!とハグしてくれました。
決めた道を進むのみ!
同じ学年に英語を母国語としないのは、中国人1人と私の2人でした。1年が終わるころには、5人ほど辞めていきましたが、中国人の友人も私も、ドロップアウトすることはありませんでした。進級には英語力ではなく、気力ややる気が重要だったと思います。やると決めた目標に向かう気持ちが強ければ、なんでも成せるものだと、今でも信じています。
成せばなる。いい言葉ですね。