保健師・助産師・看護師国家試験合格発表!

コラム

あなたの桜は咲いた

3月27日(月)14:00

ついにその時が来ました。

 

2月の国家試験からあっという間の1ヶ月。

卒業式も終えてあとは合格発表を待つばかりだったみなさん、結果はいかがだったでしょうか?

少し前は新聞に国家試験の合格者の氏名が掲載されていた記憶がありますが、今はパソコンの前に正座してクリックすれば合格者の番号がわかる時代です。

もちろん厚生労働省でも合格発表会場が設けられたので、そちらに足を運んだ人もいるでしょう。

 

気になる合格率

「難しい!」「これまでと全然違う!」といった声が多く聞かれた今年の看護師国家試験も、フタを開けてみれば合格率88.5%。

新卒者だけでみれば94.3%という結果になりました。

例年と比べても大きく低下したという傾向はなく、多くの喜びの声が聞かれました。

 

合格発表を受けて気になったのは、「採点除外問題」の多さです。

 

・看護師国家試験は8問(昨年は4問)

 

午前問題2問

午後問題6問

 

・保健師国家試験は5問(昨年は1問)

 

午前問題2問

午後問題3問

 

・助産師国家試験は1問(昨年は0問)

 

午前問題1問

 

看護師国家試験で採点除外となった設問を1つみてみましょう。

 

午後 第33問

患者の情報の取扱について正しいのはどれか。

1.看護師の守秘義務は医療法で規定されている

2.統計的に処理された情報から患者個人を特定できる。

3.利用目的が明確であっても患者の情報の活用は制限される。

4.転院先の病院と患者の情報を共有する場合は患者の同意が必要である。

 

みなさんはどれが正しいかわかりますか?

 

 

 

正解は・・・

 

 

3と4

 

 

です。

 

受験した学生さんはきっと「3」か「4」で迷ったのではないでしょうか。

当然ですよね。

どちらも正しいのですから。

 

 

これらの問題が除外された理由としては以下の2つに分けられます。

 

1.複数の正解があるため

2.選択肢に誤りがあり正解が得られないため

 

1問2問ならまだしも、今年は看護師国家試験で8問と多く、どれが正解かをめぐって多くの学生が翻弄されたのではないでしょうか。

 

問題を作成する方たちには「採点除外」問題が生まれないような対策をしていただきたいものです。

 

外国人合格者過去最多

 

また、今回の看護師国家試験では、外国人の看護師候補生65人も合格。

合格率はこれまで最高の14.5%でした。

とはいえ、日本人の新卒者の合格率は94%であることから比べると、合格への門の狭さは変わっていない印象を受けます。

 

国別にみると、ベトナム人の看護師候補生は15人が合格しています。

ベトナム人受験者数37人から計算すると、合格率は40%と、他のインドネシアやフィリピンの看護師候補生と比較しても非常に高くなっていることがわかります。

まだまだ少ない人数ではありますが、今後日本でベトナム人看護師が活躍する光景が「当たり前」になる日がくることを期待したいと思います。