看護師の質は人間性

コラム

新卒、中堅、ベテランと看護師の中には様々なステージの人がいます。

スキルの違いも当然あります。

観察や処置などの高度なスキルを身につけるには、当然本人の努力と経験が必要になります。

本当にスキルの質で看護師は評価されるか!?

A看護師:知識経験が豊富で採血などが得意なベテラン看護師

B看護師:新卒で知識経験が少なく採血などの処置が苦手な看護師

もし、上記二人の看護師から患者が今日の担当を選ぶことができたら、どちらの看護師を選ぶでしょうか。当然、A看護師を選ぶ方が多いのではないでしょうか。

実は。。。

A看護師、挨拶もロクにできなく、自己中心的で他罰的なぶっきらぼう。一方、B看護師は、新人だから一生懸命。いつも笑顔で明るく元気。細かなところまで気配りをする人。さて、ここまで言ったら、事情が変わってくると思います。

人はサービスとして知識や経験を持つ人より人間性を優先するのです。

チームで活動する看護師に必要なもの

看護師はチームで活動していますから、チームワークが必要なことは、誰もが同意してくださると思います。

スキルの違いがあってもメンバーが互いの弱点を補いながら活動さえしていれば、何ら問題はないのもご理解頂けると思います。

さて、先ほどのベテランA看護師がチームメンバーの中にいたら、どうなるでしょうか。自己中心的ですから、他者の弱点を補うことはしませんし、他罰的ですから、メンバーの弱点を責めることも容易に想像できます。想像するだけで恐ろしい。苦

メンバーの中からは、「嫌な人」という目で見られ、ベテランA看護師の持つ高いスキルは評価されたり認められることはないでしょう。

人間性がよくないとチームワークも成立しない上に知識や技術についても評価されなくなるのです。

ここでも人間性が重要なのです。

知識技術向上の前に人間作り

どんなに知識や経験が豊富でも人間性に問題があると看護師としての質は評価されにくくなるのです。

また、医療サービスとして患者が期待しているのは看護の質であることは明白。その看護の質を2つに分けると人間性と知識技術に分けることができますが、これもまた人間性が優先されるのです。

努力と継続さえしていれば、知識と経験は勝手に増えていきます。それよりも人間性を磨くことが看護師には最重要と言えるのです。

皆様の所には、ベテランA看護師のような人はいらっしゃいませんか。。。。

 

今日の言葉

ものづくり、仕組み作りの前に人づくり

〜松下幸之助〜