毎月25日前後、看護師たちがザワつき始めます。そう、勤務表が発表される日が近いのです。1月の勤務表はもう発表されたでしょうか?基本、シフト制で働く看護師にとって、月末にならないと翌月の予定がわからないのはしょうがないことなのですが、1日でも、いや1時間でも早く知りたいのが本音でしょう。発表された当日、休憩室では早速勤務表の評価が始まるのです。
勤務表喜怒哀楽
師長さんが何日もかけてああでもないこうでもないと考えぬいて作った大作を、スタッフたちはここぞとばかりに突っ込み始めます。「この勤務ひどい!」「この先輩との夜勤は絶対大変!」「私だったらここの勤務はこうした方がいいと思う」師長さんの苦労を知ってか知らずか言いたい放題。1度勤務表を作る経験をしたらもう何も言えなくなるのかもしれませんが・・・。
また、特に予定もないのに3連休がついていたりすると、「なんでここ希望してないのに連休なの?」と思った経験はありませんか?師長さんがよかれと思ってつけた連休がフタを開ければ当人にはまったく受け入れられていなかったりするわけです。連休がなくても文句を言われ、連休をつけても文句を言われる。師長さんは忍耐力が強くないと務まらないのかもしれません。勤務表次第で自分のスケジュールが決まるわけで、みんなが必死になる気持ちも理解できるし、なんとも悩ましいですね。
勤務表で師長の実力がわかる?!
スタッフが師長を評価する最も身近なツールが勤務表といっても過言ではないでしょう。「あの師長さん勤務表作るの下手らしいよ」「この師長さんは希望ちゃんと通してくれるって」根拠があるのかないのか、そんな噂が飛び交うこともあります。もちろん評価されるべき点は他にたくさんあるのですが、どうしても身近なところで判断しようとするのでしょう。でもその判断はあながち間違いではなく、上手に勤務表を作る師長さんは他の管理能力も高くて周囲からの信頼も厚い、そんな傾向があるのでは、とこれまでの経験から感じます。
スタッフが勤務表を通して考える「デキる師長さん」の特徴とは・・・
1.休み希望を叶えてくれる
2.夜勤のペアになる人の相性を理解している
3.毎月25日までに発表してくれる
4.有給休暇を使ってくれる
5.日勤ばかり・夜勤ばかりにならず一定のリズムを
一方で「困る師長さん」の特徴とは・・・
1.師長本人の勤務表とスタッフの勤務表の思い入れが違う
2.発表が29日
3.4日勤の翌日に夜勤が入っている
4.日勤→深夜→準夜のシフトを組む
5.有給休暇が何ヶ月も使われない
永遠に繰り返される勤務表にまつわる悲喜こもごも。やっと出来上がって安堵する師長さんを横目にスタッフは早くも来月の休み希望の絞り込みに入るのです。