私の方が出来る!
- 3年目にもなって、こんなことも出来ないの?
- 私が3年目の頃は。。。
- いつまでたってもこんな記録じゃあ任せられないじゃない。
- 患者さんからこんな簡単なことも聞き出せないなんて。。。
- 私なら、もっと綺麗に処置するわ。
看護管理者が放つ「何気ない」言葉。それがスタッフナースを疲弊させていることは少なからずありそうです。師長になるくらいのキャリアがあるのですから、スタッフより看護技術も出来て当たり前。それを今更「私ならもっと出来るのに」と言わんばかりの声かけをされたら「じゃあ師長さんが全部やればいいのに!」と思われても仕方がありませんね。
ひとことで「看護」と言っても、コミュニケーション、看護技術、目標管理、指示の正確な実行、観察、記録など様々な能力が求められています。術式、薬剤、医療機器なども年々新しくなっていくわけですから、覚えていく知識も多岐にわたり、それを継続的に行っていくというのは至難の技です。自信を失いかけているスタッフナースへの声かけは少なからず「私のほうが」ではありませんね。
時代の違いをいつまでも受け入れられない
- 私が学生の頃は
- 私が新人の頃は
- 私がリーダーになった頃は
時代は急速に進化しています。医療の業界も同様であるはずながら、どうも人的資源管理においては未だに旧式なスタイルや言葉を耳にすることが多い。現在、大学で看護を学ぶ学生が増加する中で、管理者は看護専門学校卒ということもあり、看護学生がキャリア開発や、看護管理を学んでいるのに、リアル看護管理者がそのカリキュラムの内容すらしらない!ということもあるようです。これでは、より管理者とスタッフナースの「溝」は深まるばかり。
看護管理を学ぶ
人手不足の医療業界では「根性で乗り越える!」ことが必要な場面もまだ存在するとはいえ、やはり一人でも部下が出来たら、リーダーシップについてはきちんと学んでいく時代になりました。
また、師長や看護管理者側も「ついつい言ってしまった」と後悔してしまうことがあっても、今更その言葉や態度を変えることも出来ないし。。。と諦めてしまっていませんか?張り合っているつもりはなくても、自分の時代と比べてしまうことは自然なことでもあります。
とはいえ、看護管理についての知識もなく、実践的に管理をして失敗してしまうということは避けていきたいですね。
看護協会では
の研修を行っています。レベルも3段階にわけられており、主任クラスから看護部長、病院副院長レベルの管理者まで看護管理について学ぶことが出来る仕組みになっています。
まとめ
看護管理者の皆様が、スタッフナースにとって働きやすい3A(安全、安心、明るい)の環境を提供することをスムーズに出来るためにも、知識と実践、成功と失敗を繰り返しながら、スタッフを疲弊させない管理をしていただけることでより良い看護の未来が創られていくのではないでしょうか。
スタッフナースは管理者をよく見ていますよ。