ニュージーランドで働く Vol.6 新人として働く

ニュージーランドで働く Vol.6 新人として働く

  • 2017年3月22日
  • 海外看護 コラム
ニュージーランドで働く Vol.6 新人として働く
ニュージーランドで働く Vol.6 新人として働く

新人ナース

日本の桜は、卒業式、入学式など春と共に新しい何かを毎年運んで来てくれます。

そんな時期に今回は、ニュージーランド(以下、NZ)で、新人として地元の病院で働き出したことをお話しさせていただきます。

NZの国家試験に無事合格し、TTP(最後の実習[ニュージーランドで働くNo.4]でご紹介しました)で実習した内科の2*病棟に新人として配属されました。

数日間の病院・病棟オリエンテーションを終え、実際に2*病棟での勤務が始まりました。

勤務体制は、AM・PM・Nightの8時間勤務、3交代制でした。

最初の1・2か月間、夜勤勤務はなく、AMシフト中に配薬、清拭、回診、検査、処置が集中していたので、AMシフトに慣れてから、PMシフトも行うようになりました。

最初の1か月ほどは、その時その時に勤務している看護師とバディを組み、TTPの時のように、時間配分や手技の確認などを数週間かけてチェックされました。

TTPで希望した病棟(私の場合、配属された内科病棟)で実習ができた人は、その病棟のこと、看護師さん達にも慣れているので、看護師の1人として早めに独り立ちできていたと記憶しています。

夢に見たナースへの道

海外でナースとなることを決心した時には、本当にナースとして働けるのかな・・・と不安に思ったこともありました。

夢が叶って、NZで働けることは、とても嬉しく、また看護師の仕事はどれも楽しく、病棟のナースメンバーもとてもフレンドリーだったので、学校とは違って、毎日勤務に行くのが楽しみでした。ひとつの業務以外は・・・。

 毎回ドキドキ・・・

何よりも苦手だったのは、電話応対をすることでした。

他の看護師さんたちに気付かれないように、初めの数週間は、なるべく電話に近づかないようにしていたほどでした。

電話を取ると、「Hello. Ward 2* Sakiko speaking~~~」(はい。2*病棟のサキコです)(NZでは名前を名乗ります)となりますが、多民族国家とは言え、田舎町に日本人の看護師が働いているとは相手は思っておらず、「Who? Who‘s speaking?」(だれ?)など、まず名前を相手に伝えることに躓きます。

 

私は根っからの緊張症で、人見知りの性格です。

新人として勤務を始めた頃には、英会話は働いても困らない程度になっていましたが、電話はとんとダメでした。

相手が興奮していたりすると、言葉も早く、まったく聞き取れない(理解できない)ことも多々ありました。

また、私も緊張していたので、いつもより言葉が探せず、大変困って、黙ってしまうことも1回や2回ではありませんでした。

そんな時は、見かねた周りの看護師や助手さんが助け舟を出してくれていました。

相手の顔、口元が見えないというのが、これほどまでに、会話を難しくするものなのか、、、と痛感しました。

 

しばらくして、やっと電話対応に慣れてきたころです。

電話が鳴ったので応対しました。

会話をしていましたが、私の英語が聞き取り難かったようで、会話の途中で、ガチャンと切られてしまいました。

隣にいたベテラン看護師のジャッキーが「切られたの?」と目を丸くし、「サキコは、ちゃんと答えていたのにね・・・切るなんて失礼ね。」とフォローして下さったあの瞬間の状況を全て思い出すことができます。

それ以来、また電話対応恐怖症に逆戻りしてしまいました。

 

緊張のあまり、名前もどもってしまったりして、日本人の名前なので、相手はさらに分からず、この人は英語を話せるのだろうか?と疑問に思った人も少なくないと思います。

未だに反省してしまいます。

電話対応は、ほかのどんな処置よりも緊張してしまう非常に苦手な業務でした。

 

新人のころを思い出すと、このほろ苦い恐怖症を思い出し、苦笑いしてしまいます。

 

正木 左希子
A-LINE株式会社
ニュージーランド留学, UCOL Bachelor of Nursingにてニュージーランドの看護師免許取得、MCH Palmerston North Hospital 、TESOL(取得)、日本にて看護師免許取得、済生会熊本病院HCU勤務、熊本大学大学院医学教育部 生命倫理学分野 修士 同大学博士課程在籍中