No.127 野澤里美様(原宿リハビリテーション病院)後編「3・3・3懇親会で作るチームワーク」

No.127 野澤里美様(原宿リハビリテーション病院)後編「3・3・3懇親会で作るチームワーク」

  • 2018年5月3日
  • インタビュー
No.127 野澤里美様(原宿リハビリテーション病院)後編「3・3・3懇親会で作るチームワーク」
No.127 野澤里美様(原宿リハビリテーション病院)後編「3・3・3懇親会で作るチームワーク」

前編に引き続き、原宿リハビリテーション病院の野澤里美副院長へのインタビューをお届けいたします。

勉強会と懇親会で作るチームワーク

 

病院が新設したときに入職しましたか。

 

野澤:私は今から10年ほど前に、巨樹の会のグループの中で栃木にある病院に勤めていました。

栃木の宇都宮にある別の病院が新しく立ち上がるので、立ち上げのために異動し、3年前の原宿リハビリテーション病院の立ち上げの際にこちらに異動して、転籍3カ所目になります。

 

教育・研修・人材育成などの取り組みを教えてください。

 

野澤:教育をして看護師が様々な知識や技術を蓄えると、看護師の質が上がります。それが医療、病院の質に変わっていくとずっと考えていたので、巨樹の会の、「看護師の教育が徹底したら医療の質は上がる」というグループ全体の思いに共感しています。

朝の勉強会を週に3~5日、5~10分程度、参考書を使用し自分で消化した内容をA3の用紙に書きおこして、身近な話題にしてプレゼンをしています。

また看護師だけでなく、ケアワーカー(看護補助者)も一緒に勉強し「勉強会もチームでやる」ことを実践しています。

さらにリハビリスタッフが参加したり、医師が臨床講義をしたり、チームとして勉強会を行って情報共有し、全体で質を上げようと取り組んでいます。

 

人間関係を築くために何かされていることはありますか。

 

野澤: 3・3・3懇親会ということを行っています。

入職して3日目、3週間目、3カ月目は、自分の中で職場の人間関係や業務など、新しい職場になり様々なギャップを感じるときだと思います。

その時期に、プリセプターやエルダー看護師と一緒に、白衣を脱ぎ仕事終わりに食事をする懇親会を開催しています。

人間関係が構築しないと、仕事中も聞きたいことが聞けず、怖いと感じます。白衣を脱ぎ外に美味しいものを食べに行くことで、必然的に人間関係を構築できます。その上で職場に戻ると、業務上でもいい関係性になると感じています。

 

3・3・3懇親会がスタッフの良好な人間関係を作るきっかけになっているのですね。

 

野澤:懇親会のおかげで、離職率がオープン時期と比べて、3年目で10%ほど下がっており、とても効果があると思います。

病院開設1年目はオープン時期のため、懇親会を行うことができませんでした。2年目から始まり、本当に効果が出ていると思います。ありがたいことに院長も推進しているので、看護部を守ってもらっていると感じる部分でもあります。

3・3・3懇親会の後は職場での関係性が本当に変わり、職場で新人を迎え入れる姿勢も変わっていきました。

看護部としての士気が高まり、様々なことがいい方向に向かっていると思います。

それぞれがプロとして仕事をする

 

ケアワーカー(看護補助者)についてお聞かせください。

 

野澤:回復期は日常生活の延長に力を入れている分野です。80名ほどの方が活躍しています。

介護福祉士も多くいます。ケアワーカーにはケアのプロとして、様々なことを独立して実践してくださいと伝えています。役職をつけ、きちんと組織の中での位置づけをしています。

それぞれが教育委員会を立ち上げており、介護福祉士が中心となり、教育などを様々なプログラムに沿って行っています。

役職者のケアワーカーが主体的に動き、リーダーシップをとり、一生懸命行っています。

2週間に1回は夕方に集まり、定期的に勉強会を実施しています。基本的には技術のチェックから行います。

基礎的な技術をまず養う必要があるので、技術習得をしながら、再度確認をしています。

 

志のある新人看護師へ期待

 

新人看護師の採用についてお聞かせください。

 

野澤:今年は10名ほど採用しており、様々な看護師の特殊性があります。その中で、自分の目指したい看護がリハビリテーション看護だと、しっかり志のある新卒の方を採用しています。

病院の外でも大好きな看護を学ぶ

 

趣味はありますか。

 

野澤:今、大学院に通っています。改めて基礎看護や看護管理学を再度勉強し、様々な新しい発見があり、それが理論に結びついています。

改めて勉強することで、看護は勘でやるものではなく、きちんとした裏付けがあって成り立っていることがわかり、看護のおもしろさや楽しさをさらに感じています。

この気持ちを、看護師一人ひとり、当院のスタッフだけではなく、多くの方に伝えたいです。

看護部長という責任感だけではなく、これからも「看護とはこういうもの」という看護の本質を伝えていくことが、私の目標になっています。

 

実務を経験してから勉強すると、感じ方など違いますか。

 

野澤:全然違います。自分の経験と、机上で勉強しているものが一致したとき、深く腑に落ちた感覚があります。

現場を通して気づくことが数多くあり、看護師のあるべき姿を自分の中でしっかり整理することができたと思います。

本当に看護の仕事が大好きで、潜在看護師などに、少しでも看護の楽しさを伝えていきたいと思っています。

子育てをしながらでも、他に何かをしながらでも、看護師の仕事は楽しいからこそ、免許があるなら「一緒に仕事をしよう」と広く伝えていきたいと思っています。

 

新人看護師や病院に入職する方に向けてメッセージをお願いします。

 

野澤:当院は、332床の回復期リハビリテーションに特化した病院です。

医療処置が少なく、療養の身の回りのお世話が中心の分野にはなりますが、看護師としての専門性が発揮できるのは回復期ならではだと思います。

私たちは、1年間を通してきちんとしたプログラムを立てて、皆さんの支援をしたいと思いますので、ぜひ見学にお越しください。

よろしくお願いいたします。

シンカナース編集部 インタビュー後記

原宿リハビリテーション病院は、原宿駅より徒歩圏内のところにありながら、落ち着いた静かな環境にある回復期リハビリテーション病院です。

野澤看護部長の「仕事を好きになることで、いい仕事ができる」という言葉がとても印象的でした。

いい仕事が出来るとやりがいを感じ、頑張ろうと思い、結果、仕事が楽しくなり次へとつながります。

一人ひとりの意識が変化すると、職場全体の雰囲気の良さへとつながります。

個々の意識の変化からより重要なチームワークを築くため、3・3・3懇親会という取組みをお伺いし、とてもユニークだなと感じました。

野澤看護部長ご自身も大学院で勉強をされ、より看護の楽しさを感じているといいます。

野澤看護部長の看護の熱い思いが伝わってまいりました。

野澤看護部長、この度は素敵なお話をどうもありがとうございました。

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嶋田 香織
A-LINE株式会社
シンカナース編集部及び営業本部長