災害で活躍する看護師達

災害で活躍する看護師達

  • 2016年11月23日
  • コラム
災害で活躍する看護師達
災害で活躍する看護師達

看護師は災害の現場でも活躍します。
災害時には、様々なチームが派遣されます。DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)、JMAT(Japan Medical Association Team,:日本医師会災害医療チーム)、DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team:災害派遣精神医療チーム)などのチームでは看護師は絶対に欠かせない重要なメンバーの一人なのです。
さて、災害派遣で看護師が一番大切にしなければならないことは何でしょうか。「自分自身が怪我をしない」ということなのです。看護師は使命感の強い方が多いですから「自分が犠牲になっても患者さんの命を。。。」と考えられる方も少なくありません。しかし、看護師が怪我をしてしまったら被災した患者さんを看ることが出来なくなってしまうのです。まずは、「自分の身を守る」これが災害時の看護師には最も重要なことになります。

災害派遣医療における看護師は、CSCATTTに従って活動をしています。
CSCATTTとは。。。
1.Command & Control(指揮命令・統制)
Command は関係機関内での縦の「指揮命令」で、Control は横の連携である「統制」のことを言います。 災害発生時の急性期に迅速な医療活動を行うためには、組織化 された指揮命令系統の確立がその後の混乱を防ぐのです。
2.Safety(安全) 【3S】
Self 自分自身の安全/Scene 現場の安全/Survivor スタッフ・患者・面会者の安全
医療従事者が安全に活動できないと判断される場合には、しかるべき組織への通報、 現場からの退避(これ重要!)、安全が確保されるまでの避難の原則に従う必要があります。
3.Communication(意思疎通・情報収集・情報伝達)
Communication は、さまざまな情報伝達ツールを必要とします。 TV、ラジオ、インターネ ット、無線機、優先携帯電話、衛星電話等を使って、現状の把握と医療組織内での 情報伝達、警察・消防等との情報伝達、救援機関との情報伝達、被災者との情報伝達に努めていきます。
4.Assessment(評価・判断)
病院の状況(施設、負傷者、危険箇所、崩壊箇所など)や被災地の状況(負傷者、危 険地域など)を評価して患者さんの受け入れが可能かを判断します。
5.Triage(トリアージ)
災害現場、病院来院時、広域搬送時に被災者のトリアージを行い、治療の優先度(緊急度)や搬送順位を決めていきます。
6.Treatment(治療)
トリアージで緊急度の高い被災者から傷病に見合った適切な治療を行います。
7.Transport(搬送:後方搬送、広域搬送)
病院の状況(人材や使用器具の在庫、ライフラインの状況など)を考慮し、後方搬 送・広域搬送を行います。広域搬送が必要な理由として、被災地域の医療機関では、医療機関の自体の建物崩壊の危険があり機能できる医療機関が少なく、物が不足することが多く、患者さんの収容に限りがあります。その為、より遠くに離れた被害の少ない地域にある施設に患者さんを搬送する必要があるのです。

現場での活動が注目されがちなのですが、実は、県庁内などで本部活動をする看護師もいます。本部活動は、現場へ指示を出したり、現場からの報告を受けたり警察、消防、自衛隊、その他の派遣医療チームなどと連携を図り調整を行います。災害時にも看護師は多岐にわたる活動と役割に期待されているのです。

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佐藤 祐司
医療法人社団 健仁会 船橋北病院 看護師長
江戸川看護高等専修学校  千葉看護専門学校  健仁会 船橋北病院 看護師長  医療安全管理室 医療安全管理者  CVPPP(包括的暴力防止プログラム)トレーナー  日本救急医学会ICLS認定インストラクター  日本神経救急学会・日本救急医学会・日本臨床救急学会(監修)ISLS認定ファシリテーター  NPO法人医療危機管理支援機構INARSコース認定インストラクター  大阪ライフサポート協会PUSH認定インストラクター  幸手看護専門学校非常勤講師  船橋北病院 看護師長