初めての夜勤に備える7つのポイント

コラム

ドキドキの夜勤デビュー

「怖い」。初めての夜勤を前にした多くの看護師が抱く感情ではないでしょうか。経験したことがない世界である上に、先輩たちの夜勤明けの疲れた顔や、申し送り後忙しそうに走り回る姿、そんな様子を見たら、日勤さえまだ不安なのに私にできるだろうか・・・考えるほど怖さは増すばかり。

怖さをなくすことは難しいですが、いくつかの準備をすれば落ち着いて夜勤にのぞむことができます。初めての夜勤を間近に控えたあなたに、準備しておきたい夜勤の心構え、お伝えしましょう。

夜勤の心がまえ7つ

【夜勤前日までにできること】 

1.体調を整えよう

夜勤の始まりは不規則な生活の始まりでもあります。リズムができるまでは体調を崩してしまいがち。患者さんに安全・安心な看護を提供するためにはまず、自分の体調が万全であることが大前提です。長時間勤務になることが多い夜勤。体調管理も仕事の一部と考えてしっかりコントロールしましょう。

2.夜勤マニュアルに目を通し、ルチンワークやタイムスケジュールを把握しよう 

夜勤では緊急を除き検査や手術・処置が予定されないため、タイムスケジュールに沿って仕事を進めていくことになります。検温、配膳、オムツ交換、消灯等、夜勤のスケジュールを確認して、慌てずに動けるようにしておきましょう。

3.患者さんの疾患や治療法・生活背景等、情報を理解・整理しておこう 

夜勤は少ないスタッフで大勢の患者さんを対応しなければならないため、忙しくなることは避けられません。日勤ならすぐに先輩に聞ける環境が整っていますが、夜勤ではそれが難しいこともあります。日勤の合間に夜勤者の視点で夜勤の看護記録を読んだり、夜勤者からの申し送りに質問したりして、患者さんが夜間どう過ごしているかを理解しておきましょう。また、急変時の対応や、人工呼吸器や輸液ポンプ等の医療機器の使用方法を改めて確認しておくことも大切です。

4.一緒に夜勤をするスタッフの特徴を確認しておこう

誰と一緒に夜勤をするかはその日の運命を決めるといってもいいほど非常に重要なことです。怖い・優しい・厳しい、いろいろな性格の看護師と円滑に仕事を進めることも求められので、日勤でコミュニケーションスキルを高めておきましょう。

【夜勤当日にできること】 

5.しっかり食べる 

ハードワークを乗り切るためには、それに耐え得るだけのエネルギーの摂取が重要です。夜勤前の食事はいつもよりしっかりめに。夜勤中の食事(おにぎりやサンドイッチ等の手軽に食べられるもの)やお菓子、飲み物(1リットル以上は必要)も忘れずに用意して出かけましょう。

6.よく寝る

夜勤は2交代であろうと3交代であろうと、自然のリズムに逆らって「夜働く」ことに変わりはありません。夜勤前夜はお気に入りの入浴剤を使ったり、好きな音楽を聞いたりして、自分なりのリラックスタイムを過ごして快眠できる環境を作りましょう。当日昼寝することも夜勤を乗り切るために効果的です。

7.夜勤明けのご褒美を考える

緊張の夜勤を終えた解放感はこれまで感じたことのないほど大きなものです。頑張った自分にいつもより少し贅沢なランチ、マッサージ、買い物などのご褒美をあげてねぎらってみてはいかがですか。

これだけの準備をしても初めての夜勤は怒涛のように過ぎていってしまいます。しかし、夜勤を経験することで患者さんの理解が深まり、より広い視野で看護を展開できるようになることも事実です。それはより安全で安心できる看護を提供することにつながり、患者さんはもちろん、看護師の明るい未来も作っていくことになるはずです。

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