看護補助業務の重要性 1/2

コラム

はじめに

 

看護師のみなさま、看護補助者の方々がどういったお仕事をされているかご存知でしょうか。

毎日一緒に働いている彼らが居なかったとしたら、と想像したことはありますでしょうか。

今回とある病院で看護補助者のお仕事を体験してきました。

それを元に看護補助者の重要性を、お伝えしていきたいと思います。

看護師と看護補助者

実際の仕事について見ていく前に看護師と看護補助者(もしくは看護助手)の違いは何か考えてみましょう。

その答えは簡単、看護師国家資格を保有しているか否かです。

看護補助者の方の中にはヘルパーの資格をお持ちの方もいらっしゃいますが、看護師国家資格を保有していない看護補助者は、たとえ医師や看護師からの指示があったとしても看護師の代わりを看護補助者はできません。

一方、看護師は看護補助者の仕事をすることが出来ます。

それはなぜでしょうか。

看護の歴史から考えてみましょう。

看護学の祖と言えばフローレンス・ナイチンゲールです。

このナイチンゲールが“看護覚え書き”を記した時代には准看護師も看護補助者もおらず、看護業務にあたるのは看護師(この時代は看護婦でしょうか)だけでした。

 

そして勿論、医師の診療の補助に関わる医療行為だけでなく環境整備、物品準備に到るまで全てが看護師の仕事でした。

実際に現代でも、看護学校で環境整備の大切さに関しては座学でも実技でも教えられています。

学校や職場でシーツ交換の練習をしたことはみなさんの記憶にもあると思います。

ですが、高度医療技術が発達した現代では看護師がしなければならない(出来るようになった)仕事は莫大な量になりました。

以前は診察で使う綿棒を全て看護師が作っていたりする時間があったようですが、現代の医療現場でその時間を作ることは困難です。

勤務時間内に仕事を終えることさえ難しいでしょう。

 

ここまで来ると看護補助者が病棟に配置されている理由が見えてきます。

莫大な量の仕事を看護師の力だけではこなせなくなったので、そのお手伝いとして看護補助者が配置されるようになった、と考えるのが自然です。

看護補助者には、看護師の業務の一部を肩代りして貰っているのです。

 

では、看護補助者の方々は実際どういったお仕事をされているのでしょうか。

次回のコラムで詳しく見ていきます。