No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「時代に沿った看護師の教育・雇用制度を作ることが求められている」5/5

No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「時代に沿った看護師の教育・雇用制度を作ることが求められている」5/5

  • 2017年6月10日
  • インタビュー
No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「時代に沿った看護師の教育・雇用制度を作ることが求められている」5/5
No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「時代に沿った看護師の教育・雇用制度を作ることが求められている」5/5

第1部第2部第3部第4部に続き、一般社団法人横浜メディカルグループ本部の鈴木恵美子本部看護部 看護部長のインタビューをお届けします。

最終回となる第5部は、看護部の取り組みや管理職のおもしろさについてお話を伺いました。

 

新人から看護部長までが育つ、超急性期から在宅までの幅広いフィールド

 

グループ全体で何人くらいの看護スタッフが勤務しているのでしょうか? 

 

鈴木:看護・介護職合せて約1200人位います。

全員を管理することは難しいですから、各施設の部長を通して情報を共有し、問題の把握をしたり、伝達したりするようにしています。

 

病院間や病院から施設など、グループ内で異動希望ができることも特徴的ですね。 

 

鈴木:そうですね。

当グループは超急性期から回復期、慢性期、在宅、老健までありますので、希望によっては異動も可能です。

役職以下は本人たちからの希望があれば異動するケースはあります。

最近では、急性期病院に新卒で入って、職場に適応できなかったり、体調の変化等 でグループ内の老健や回復期に異動したケースもありました。

また、院内保育も充実していますので、子育てしている看護師も安心して働ける環境を整えていることも当グループの強みですね。

 

新卒・中途で就職した看護師が、キャリアを継続していける事も今後は重要ですよね。 

 

鈴木:最近は、産前産後休暇・育児休暇・時短勤務を経験してからフルタイムに復帰といった、段階を踏んでいくスタッフが多くいます。

ワークライフバランスも大切ですので、働きやすい環境を整えるようにしていますね。

また院内保育、近隣託児所を整え、子育て中の看護師も働きやすいように努めてい ます。

昔とは変わったなと思いますが、今の看護職の働き方ととらえて、時代の変化にこちらが合わせていく必要がありますね

 

以前は「休むことも許されない」という雰囲気がありましたが、今は看護部も時代に合わせて変化していますね。 

 

鈴木:そうですね。

時代に沿った制度を作っていくことが我々に求められていることだ思います。

 

教育体制も充実したものを提供されていると伺いました。 

 

鈴木:グループ全体としてはキャリア継続・開発となる研修会をほぼ毎月開催しています。

新人・管理・研究等、キャリアラダーに沿ったものを実施しており、研修内容も要望を聞いて検討しています。

 

新人看護師から管理職クラスまで参加できる内容となっていますね。 

 

鈴木:例えばグループ独自の医療安全・介護安全の研修を5回修了すれば、グループ独自の修了証・バッチを授与しています。

修了者は現場で医療安全・介護安全についてリーダーシップを発揮してもらっています。

6年でこれまで約140人が修了しています。

民間病院としては頑張っているという自負があります。

 

研修というとどうしても新人教育に偏ってしまいがちですが、管理職までに充実した研修を開催されているのですね。 

最後に、これから管理職になる方、管理職への道を進もうかと迷っていらっしゃる方たちへメッセージをお願いします。 

 

鈴木:管理職は重責で大変そうだというイメージもあってか、最近はあまり管理職になりたがらない傾向にあります。

部長たちに言っているのは、若い人たちを育成していく必要があるということ。

現管理者も次のステップアップもしなければいけませんので、後任も考えておかなければいけません。

「今日からあなたは師長になったけれども、明日からは次の師長さんを育てていってね」ということを面接の時に伝えています。

 

管理職になったその日から次の世代の育成が始まっているわけですね。 

 

鈴木:管理者自身もキャリアアップしなければなりませんから、組織のバックアップを受けながら安心して、そして自信をもって管理を勉強して欲しいですね。

せっかくとったライセンスですから「一般職だけでなく管理も勉強して大きく成長した方が自己実現のためにもいいと思うよ」と若いスタッフには伝えています。

自分が到達すべき目標というのはずっと更新し続けるものですから、自分自身にトライしてもらえたらと思います。

「できません」ではなく「やってみます」とチャレンジしてもらえるとうれしいですね。

できないかどうかはやってみなければわかりませんから。

管理職の育成に力を入れていることもあって、最近は若い管理職が増えてきているんですよ。

 

組織を継続させていくためにも次世代の育成は必要ですね。 

 

鈴木:自分が経験してみて数年経つと管理職の面白さがみえてきましたから、その楽しさをぜひ味わってもらいたいですね。
 「管理がおもしろい」ということを知らない人が多いように思います。 

そこをきちんと伝えられる人が必要ですね。 

本日はどうもありがとうございました。 

 

シンカナース編集長インタビュー後記

鈴木看護部長と最初にお会いしたのは5年以上前となります。

その当時から明るくオープンに相談にのっていただける頼れる部長!という印象でした。

今回は、今まで伺ったことのなかった部長の看護師になられた理由や、学生時代のお話なども含め、私自身とても楽しくお話を伺わせていただきました。

常にトップ管理者として、グループ全体のバランスを考えて行動されていらしゃること。

看護管理者の行動、姿勢の指針となるためには、ご自身自らがグループ全体を回り、情報収集されながら看護管理者の皆様と向き合われること。

自分の運命を前向きに捉え、流されるのではなく、創造されていること。

こうしたお話の中全てに、鈴木部長のお人柄が現れていました。

明るさの中に、沢山の苦労があったということも知ることが出来、以前より一層、鈴木部長の奥深さを感じさせていただきました。

鈴木部長、貴重なお話ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします!

 

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病院概要

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中 友美
A-LINE株式会社 代表取締役社長 シンカナース編集長
北区医師会看護高等専修学校 東京都立公衆衛生看護専門学校 東洋大学文学部国文学科 明治大学大学院グローバルビジネス研究科 経営管理修士(MBA) 日本大学大学院総合社会情報研究科 博士後期課程在学中 ニュージーランド留学 A-LINE株式会社/代表取締役社長 東京医科歯科大学非常勤講師 著書『わたしの仕事シリーズ2 看護師』新水社