No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「大学病院勤務でのすべての経験が自分のスキルアップに」2/5

No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「大学病院勤務でのすべての経験が自分のスキルアップに」2/5

  • 2017年6月7日
  • インタビュー
No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「大学病院勤務でのすべての経験が自分のスキルアップに」2/5
No.19 鈴木恵美子様(一般社団法人横浜メディカルグループ本部)「大学病院勤務でのすべての経験が自分のスキルアップに」2/5

第1部に続き、一般社団法人横浜メディカルグループ本部の鈴木恵美子本部看護部 看護部長のインタビューをお届けします。

第2部では、最初の就職先となった大学病院での経験について伺っています。

 

気の短さは外科病棟向き?!     

 

看護学校を卒業し、どのように就職先を決定されたのですか? 

 

鈴木:もともと大学病院付属の看護学校だったことに加え、紹介いただいた先生の勧めもあって、大学病院に就職しました。

 

実家からの通勤でしたか? 

 

鈴木:学生時代から自分でアパートを借りていたので、そこから通勤しました。

寮もあったのですが、縛られるような感じがして好きではなかったんです。

門限もありましたし、自由奔放な私には合いませんでした。

お給料が少なかったですから、家賃を工面するのは大変でしたよ。

 

実家から通うという意見が多い中で、鈴木看護部長は1人暮らしを選択されたんですね。 

 

鈴木:自立しているんですよ(笑)。

1人暮らしをしているといろいろ学ぶことがありますから、経験しておいてよかったと思います。

 

最初の職場はどの病棟でしたか? 

 

鈴木:外科病棟に配属されました。

内科は自分の性分に合わないと思っていたので、ホッと安心したのを覚えています。

 

希望が通ったのですか? 

 

鈴木:そうですね。

当時クラスの半分以上は内科希望でしたので、外科を希望するというのは珍しかっ

たのかもしれません。

 

外科というと入退院が多かったり症状の変化があったり、変化の激しい環境ですよね。 

 

鈴木:医療の内容は今と違う部分も多いのですが、頼もしい先輩や医師たちに毎日鍛えられました。

外科は目に見えて経過がわかり、メリハリがあって楽しかったですね。

私は気が短い性格なので、すぐに結果が出るほうが向いていたのだと思います。

 

同じクラスメイトの方でも内科に行く人と外科に行く人と、同じ資格を取りながらも道が別れますね。 

 

手術室の経験で獲得した”自信”

 

大学病院では何年勤務されたのでしょうか? 

 

鈴木:いろいろな部署を経験し、トータルで11年勤務しました。

外科病棟のあと手術室に異動して、8年近く在籍しました。

手術室での勤務を経験したことで自信が持てて、こちらの病院に移ってからも様々な問題に冷静に対応できましたね。

手術に関する診療科すべてと関わりますので、自分の知識や技術、コミュニケーション能力を高めることができたようにも思います。

 

具体的にどんな部分での変化がありましたか? 
鈴木:例えば、手術室に異動する前は、救急車が来るとどうしようと思っていたものが、手術室を経験してからは救急車が何台来ても冷静に対処できました。

 

手術室への異動は希望だったのでしょうか?  

 

鈴木:いいえ、左遷だと思ったぐらいですよ(笑)。

冗談半分で、昔は「ICUは花形、オペ室は左遷」と言われていたんです。

よく話を聞くと、手術室で1年間勉強するという理由での異動ということがわかり、ポジティブに受け止めることにしました。

実際配属されてみるととても楽しくて、もう少し勉強したいと思うようになったんです。

そしたら8年もたっていましたよ。
抵抗があったものを受け入れて「やってみよう」と思ったきっかけは? 

 

鈴木:業務命令でしたから、組織に生きる者としてそれを拒むわけにはいきませんでした。

とは言っても、スタッフに恵まれた外科病棟での仕事が楽しかったですし、行きたくはなかったというのが正直な気持ちでした。

最初は「なんで私が手術室なの?」と思いましたし。

好奇心が強くてチャレンジ精神旺盛、という私自身の性格的な部分も手伝って「これも1つの自分の勉強のためなら」と思えました。

でも慣れるまでは大変でしたね。

救急車で運ばれてきた患者さんが緊急手術になったりすることもありましたし、心臓外科や脳外科などの大きな手術になると、早朝から準備する必要があって大変なことも多かったです。

看護学校時代からいろいろありましたが、今思えばすべての経験が自分のスキルアップになっていたように思います。

手術室は全科に対応しますし、夜勤時の緊急対応がかなり勉強になりましたから、手術室での経験がなければ、新規病院の立ち上げは自信を持ってのぞめなかったかもしれませんね。

 

自分が選ぶ道だけではなく、他の人から勧められたことを実践することによってまた違う道が開けてたという感じですね。 

 

鈴木:自分でこうしたいああしたいことはあるけれども、振り返ってみると周りから「これやってみない?」と勧められてやってみる事が多くて、それで自分が成長しているような気がしますね。

経験の積み重ねによって考え方にも変化がありましたし、わがままだった自分が変わってきたり、人を思いやる気持ちが大きくなりました。

結果、自分が成長していけたので、同僚や上司、部下、家族を含めていろいろな人に恵まれていたと思います。

今も日々支えてもらっていますので、とても幸せな事ですね。

 

与えられた環境をどう受け止めるかによって、次に見えてくる視野が広くなったりと、思考も変わってくるのでしょうね。 

 

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中 友美
A-LINE株式会社 代表取締役社長 シンカナース編集長
北区医師会看護高等専修学校 東京都立公衆衛生看護専門学校 東洋大学文学部国文学科 明治大学大学院グローバルビジネス研究科 経営管理修士(MBA) 日本大学大学院総合社会情報研究科 博士後期課程在学中 ニュージーランド留学 A-LINE株式会社/代表取締役社長 東京医科歯科大学非常勤講師 著書『わたしの仕事シリーズ2 看護師』新水社