看護教育の昔

看護教育の昔

  • 2017年2月17日
  • コラム
看護教育の昔
看護教育の昔

私が看護学生だった頃は、学校では教員に実習先では実習指導者にやたら怒られたものでした。
私が特別出来ない学生ではなかったと記憶していますが。。。

昔の実習指導者対策

学校でも実習先でも教員も実習指導者も一生懸命指導して下さっていたとは思いますが、かなり厳しいことを言われたのを覚えています。
学校では、二言目には「皆さんは、まだ若いですから人生の方向転換はいつでも出来ます」「早めに進路変更を…」などと言われ、何でこんなこと言われてまでも勉強しなければならないのかと思ったのを記憶しています。また実習先でも「やる気がなければ、帰っていいよ」などと言われて睨み付けられたりしたものでした。怯
あの頃は、そのような指導方法が一般的だったのかも知れません。
私が先輩から教えてもらった実習指導者対策はこれでした。
「はい」、「すみません」、「調べてきます」この3つのキーワードしか言わない作戦。
とにかく、その場をやり過ごし、実習時間を終えるのです。また、記録をしていると決まって指導者が言ってくるのは、「患者さんのところへ行きなさい」でした。患者さんのところへ行きなさいと言われても患者さんは休んでいる時間もあり、ずっとベッドサイドに張り付く訳にもいきませんでした。そこで私が実践した先輩から教えてもらった次なる作戦は、病棟内練り歩き&トイレに隠れる作戦でした。病棟内を練り歩いていれば、患者さんのところに行くのだろうと思われトイレに身を隠せば、指導者の目にもつかず面倒なことを言われなくて済むのです。
これでは、折角の実習なのに勉強になんかなりません。理不尽なことを言ったり、厳しいことを言うだけでは学びには繋がらないのです。
今はもちろん、理不尽なことを言ったり高圧的な指導の仕方はしていないと聞いています。

山本五十六海軍大将

私が指導や教育のモデルにしているのは、山本五十六海軍大将の名言です。

やって見せ:モデリング(見本や正しい行動を見せる)
言って聞かせて:説明(コツやその意味を教える)
させてみせ:実践(実際にやってもらう)
褒めてやらねば:良かったところを褒めて、うまくいかなかったところをフィードバックして次に繋げる
人は動かじ:上記4点の繰り返しで楽しく学び、上達に繋がる

怒ってても対象者は萎縮するだけで学びをつまらなく感じてしまいます。楽しく学べば、“もっと知りたくなる”、“もっと学びたくなる”と対象者は、能動的に学び始めるものなのです。

先日、出身校の教員に会う機会がありました。「最近の子は、弱いのよぉ〜」と言ってましたが、それが事実ならば弱くなったお陰で教育が正しくなったのかも知れませんね。笑

佐藤 祐司
医療法人社団 健仁会 船橋北病院 看護師長
江戸川看護高等専修学校  千葉看護専門学校  健仁会 船橋北病院 看護師長  医療安全管理室 医療安全管理者  CVPPP(包括的暴力防止プログラム)トレーナー  日本救急医学会ICLS認定インストラクター  日本神経救急学会・日本救急医学会・日本臨床救急学会(監修)ISLS認定ファシリテーター  NPO法人医療危機管理支援機構INARSコース認定インストラクター  大阪ライフサポート協会PUSH認定インストラクター  幸手看護専門学校非常勤講師  船橋北病院 看護師長