看護学生キャンパスライフ 〜レポート作成で気をつけたいこと3つ

コラム

看護学生にとってレポート作成は入学から卒業までずっとついてまわるものです。講義のレポートはもちろん、実習中も「カンファレンス資料」「受け持ち患者さんの看護サマリー」「実習からの学び」等の資料作りから避けて通ることはできません。

実習指導で学生さんのレポートやカンファレンス資料を見るのですが、内容についてコメントする前にまずレポートの構成がよろしくないことが多く見受けられます。「あれ、私って国語の先生だったっけ?」そう思うことも少なくありません。内容はもちろんですが、レポートをいかにスマートに書くかも大切です。雑なレポートは読む方もけっこうエネルギーを使うのです。 では読みたくなるレポートにするためにどんなことに気をつければいいのか、以下に3つあげてみました。

1.レポートを読み直そう

やっと書けたレポート。眠いし明日も1限からだしさっさとプリントアウトして寝よう。そんな学生さんの気持ち、よ〜くわかります。でも待って!きちんと読み直ししたでしょうか?誤字・脱字はありませんか?

例えば・・・

①消化器→消火器 

②受診→受信 

③歯科医→司会 

④化膿→可能 

など、これまでに私が出会った誤変換リストの一部です。。これを見た瞬間「あ、読み直してないんだな」と気づき、私のテンションは急降下します。看護医療系の言葉は一般的でないため、一度の変換ではヒットしないことも多いです。プリントアウト後でも遅くありませんが、プリントアウトする前に文章を読み直す習慣をつけるようにしましょう。それくらいの時間の余裕はありますよね?

また、タイトルと内容が合致していないレポートに出会うこともあります。何でもいいから1200字書いていればいい、ではありませんね。ズレが生じないように「私はいまこのことについて書いている」と意識しながら書くようにしましょう。

2.段落を作ろう

最初から最後まで段落がないレポート、時々あるんです。これは読む側にとって大きな負担です。起承転結がどこで区切られているのか、こちらが考えながら読まなければなりません。

1.はじめに 

2.本論 

3.考察 

4.まとめ 

レポートでは少なくとも4つの段落を作って書きましょう。段落ごとに1マス空ける、これもできていない人、多いんです。国語の授業で皆さん習ってきているはずですから、文章作成のルールは守りましょう。

3.適切な引用文献を使おう

レポートは感想文ではありません。自分の考えを裏付ける文献を使って説得力のあるレポートを書きたいものです。レポートのタイトルを読んで次に私が目をやるのが文献リストです。ここでどんな文献を使っているかでレポートのレベルが予想できてしまいます。使用する文献は論文や、看護理論等を述べた書籍を選択しましょう。教科書や雑誌を参考文献や引用文献として使う学生がいますが、そこから「新たな知見」を見つけることは難しいためおすすめしません。学校でもそう習っているはずなのですが・・・。また、引用方法や文献リストの書き方について、学校で規定があることが多いのでそれを確認しましょう。

最近は学会のホームーページ等インターネットを閲覧して最新情報を入手することもできます。webサイト名、アドレス、閲覧日時を把握しておくことを忘れずに。

本当に基本的なことですが、これができているだけで「読みたくなるレベル」は上がります。レポートや資料作成は就職してからも続きます。学生のうちにこういった基本的な点はしっかりとおさえておきたいですね。「このレポート読みたい!」と先生たちに思わせるようなものを書けるようになりましょう!